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その日、サノスは偶然、SNSでナムギュのアカウントをのぞいていた。
もうブロックされているはずだったのに、なぜか1つの投稿だけ通知がきた。
写真にはナムギュと知らない男が写っていた。
男はやや長めの髪にピアス、ちょっとチャラめの服装。
でも笑顔はナムギュと自然に馴染んでいた。
「え、新彼氏ジュンヒョンじゃない…誰?」
投稿にはこう書かれていた:
「#推しのバイト仲間 #よくしゃべる人 #同い年で気楽」
ジュンヒョンじゃない。
でもサノスにはそれが関係なかった。
サノスの認識
「新彼氏2号」
「ナムスをたぶらかすbad guy」
「destroy him, maybe?」
(彼を滅ぼすかも?)
そして
サノスは男の素性を探り始めた。
・過去のタグからバイト先の店舗を割り出す
・映り込んだ背景から、勤務時間帯を絞り込み
・男のInstagramの裏垢を見つける(別の友人経由)
名前はヨハン
ナムギュと本当にただのバイト仲間だった。
でもよく2人で談笑していて、写真も時々撮っていた。
サノスの中で、妄想が膨らんでいく。
ある夜:ヨハンの家のポストに入っていた紙切れ
「お前がいなくなれば、ナムスは戻る」
「I see you. Stop smile」
(またな笑うのをやめろよ)
「Thanos was here.」
(サノスがいたんだぞ)
ヨハンは冗談だと思って捨てた。
しかし翌日、帰り道で黒ずくめの誰かに尾行されている気配を感じる。
そのころのサノス:
部屋中にナムギュの写真と、ヨハンのSNS画像を貼りまくっている。
ラップの練習もせず、英語の辞書だけ開いている。
「‘kill’と‘love’って似てるよな……」
「ナムスが‘こいつじゃない’ってわかれば…オレのとこに帰る…Maybe…Yes…yes yes yes…」
次どうしよ