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主人公がノートに「好奇心だけど、義体手術を受けた人が涙を注射されたらどうなるんだろう」って書かれてて疑問が面白いなって思った。私的には原液の濃さによっては義体手術受ける前の頃に戻ると予想する
中人)……涙を流すもの……なんやっけ前見たな……色々調べた時に……、……復元だったかなんだか……
【LCB世界線】
囚人番号(職員)12番と5番
【5番目線】
次の区域はK社、確か医療に特化した巣だったはず。
「K社…かぁ、……はぁ…」
珍しく12番、葉夕が溜息…?
あぁ、そうか。元職場だったからか…
「…そんな元職場に行くのが嫌ですか?…トラウマがあるとかでしたら、嫌なのもわかりますが…」
そんな質問をした。彼は少し困ったように微笑む…そして口を開いた。
「いや、トラウマとかでは無いんだけどねぇ……特異点の真実を知った関係でね…」
特異点、1つの巣を支える程の会社が持つ驚く程の技術というもの。26区の巣それぞれに1つ以上はあるらしい。
自分の所の特異点を思い出すと、確かにマトモなやつではないと察せる。まぁ、この世界自体マトモな会社はあまりなさそうだが…巣は特に狂っているし…
「医療関連ならまだマシだと思いますけどね…」
「…例のヤバい自販機と同等でヤバいやつかなぁ…」
「同等って…かなりじゃないですか」
「ま、元々退職する気は無かったけど…あんなの見たらバックれるよ…笑」
まぁ、彼は余程の事では悩ましいし楽観的だ。…溜息をする所を見た事がない。バックれる…まぁ逃げるみたいなのか、彼は逃げる程は相当狂ってるんだろうな。
【12番目線】
K社、元々僕が務めていた会社…だが、2年程で精神が限界になり辞めてしまった。
弱い僕が悪いのに、耐えれたら良かったのに、そう考えてもどうにもならない。
「K社かぁ…、……はぁ…」
考えるだけで嫌になっていく。泣き叫ぶ声のような…縋る声のような、笑う声のような、何もかもわからなくなっていく。
涙を流すもの。僕はそれの真実を知っているから…見て見ぬふりしか出来ないから。
犠牲者にはならなかった、どうやら優秀な職員だったから。
「…そんな元職場に行くのが嫌ですか?…トラウマがあるとかでしたら、嫌なのもわかりますが…」
突然声がした、5番…恋歌さんか、こないだのN社の件でかなり精神が参っていたが、もう大丈夫だろうか。
質問…少し答えにくいな、どう言うべきか…
「いや、トラウマとかでは無いんだけどねぇ……特異点の真実を知った関係でね…」
「医療関連ならまだマシだと思いますけどね…」
マシ…?、あれが?…マシなわけが無い。涙を流すもの、涙の摂取方法は特に…そして涙の特性も…全部おかしいんだよ。
「…例のヤバい自販機と同等でヤバいやつかなぁ…」
「同等って…かなりじゃないですか」
「ま、元々退職する気は無かったけど…あんなの見たらバックれるよ…笑」
涙を流すもの。K社…僕が務めていた会社の特異点。世間には治療と公表しているが、本来は■■。その涙の摂取方法は涙を流すものを泣かせる事だ。その為に…K社の職員に悲惨な事をしたり、ショッキングな映像を見せる事をする。
僕は…同僚が悲惨な目に遭ったのが耐えきれなくて、そして…涙を流すもののモニターには、今までここで起きた事も流されるのか、そう思うと嫌になっていく、おかしいよ。
あぁ、そうだ。…そういえば、あの子は全身の義体手術をしていたと言っていたな。涙は注射する事も出来るし、注射したら身体の変化をするのだろうか。