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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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次の日、悠人は朝礼の時に、



「プライベートなことで申し訳ないが、みんなに言っておかなければならないことがある」



と、切り出して、私達のことを話した。



本当は親戚ではなく、私達が付き合っていること、そして、一緒に住んでいることを。

悠人は、深く頭を下げた。

もちろん、私も同じようにした。



昨夜、悠人から、梨花さんに告白されたことを聞いて、やっぱりそうだったと思った。私も、恭吾さんや輝くんのことを話した。お互いに2人とも、もういっぱいいっぱいになって、ずっと心の中にしまっていた思いを全部解放した。



でも私達は、そんな周りの人達のおかげで、本当の気持ちを言い合えたんだと思ってる。いろいろなことがあったからこそ、悠人にとって、私にとって、1番何が大切かを再確認することができたんだって。



悠人の話しを聞いて、シャルムの仲間はみんな私達のことを祝福してくれた。

嘘をついていたことを責める人は、誰もいなかった。

本当に……有難かった。



「穂乃果さん、そうだったんですね。でも、よかったですよ。昨日は帰ってから、ずっとモヤモヤしてたから。悠人さんが穂乃果さんのお相手だとわかってスッキリしました」



輝くんが笑顔で言ってくれた。



「ごめんね。嘘ついて……。悠人とはいろいろあって、みんなにちゃんと言えなくて。本当、私は輝くんのこと傷つけたよね」



「まさか。傷つけられたなんて全く思ってませんよ。僕は、あなたの相手が悠人さんで本当に良かったと思ってます。他の人だったら嫌だったけど、悠人さんなら……何の文句もありませんから。穂乃果さんは……必ず幸せになれます」



とても嬉しい言葉だった。

輝くんの優しさが伝わってくる。



嬉しいことに、輝くんは私達と一緒にこれからもシャルムで頑張っていくと決めてくれた。悠人も、美容師として若くて優秀な人材を必ず一流にしたいと、輝くんに期待している。



でも……

梨花さんは、その後、すぐにシャルムを辞めてしまった。悠人も、そんな梨花さんを引き止めなかった。その代わり、次の就職先については、梨花さんに気づかれないように口を聞いてあげていた。そんなところは本当に悠人らしい。誰にでも最後まで優しいんだ。



私は、正直、少しホッとしてる。

同じ職場にいたら、きっと梨花さんは私に対してイライラしてしまうだろう。お互い強いストレスを抱えてしまう。

始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から

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