テラーノベル
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まだまだ暑い日が続く、7月の半ば。高校三年生の僕、夜月明(ヨヅキアキラ)は最後の夏休みを暇で埋めてしまった。僕は夏休みの課題をかなり早く終わらせていた。そのせいですごく暇だった。部活は引退したから夏休みの初日以外は無かった。そのせいで本当に暇でしかない
ゲームもほとんどクリアしたし、本だって大体読み切った。この暑さだと新しい物を買いに行く気力も無い。でも今日は、2人の友人が遊びに来てくれていたから、暇になることは無かった
3人でゲームをプレイしていた時、友人の1人、潤が口を開いた
「やっぱ課題は早く終わらせるに限るよなー!」
「そうだねぇ…でも…ゲームってやりすぎると飽きてきちゃうんだよねぇ…」
続けて恭弥も話す
僕も同感だ。正直、もう少しゆっくり課題をやっても良かったかもしれないと思っている僕が居る
「けどよ、正直早く課題終わらせて、飽きるまでゲームやってた方がよくねぇか?」
僕はそうは思わない。僕は勉強の方が好きだ
「僕は問題を解いてる時の方が楽しいかな」
「え〜…ゲームの方が楽しいだろ…」
くだらない話題でだらだらと会話をしていたら、いつの間にか、1時間ほど経っていた
「あれ、もう4時か」
潤がそう言ったので僕も時計を見てみたら、時計の針が4時12分を指していた。時間の流れとは、本当に早いものだ。30分くらいしか話していない感覚だったのにもう1時間も経っていたらしい
「早いねぇ」
「あー、明日も暇になんのかなぁ?」
恭弥も潤も僕も、夏休み中は予定がない。そこで僕はひとつのアイディアが頭に浮かんだ
「ねぇ、ここに居る3人で最近広まってる噂が本当かどうか確かめてみない?」
『え?』
恭弥と潤が同時に声をあげた。想定内の反応だった
「最近暑いからさ、なんか…肝試し?みたいなかんじで」
「なんだよそれ……すっげー面白そうじゃん!」
「確かに面白そうだねぇ。……でも、ちょっと怖いなぁ…」
「それでこその肝試しだろーが!」
2人とも興味を持ってくれている。僕も丁度両親が海外出張で居ないからいつだって空いてる。2人も両親が仕事の都合で居ないらしい。尚更好都合だ
「なら、夏休み中は僕の家に泊まりにおいでよ。使ってない布団なら出せるから」
「うおー!マジか!ありがとな、明!そうと決まれば帰って準備しねぇと!」
「恭弥はどうする?」
僕は恭弥に聞いた
「うーん…俺、怖いの苦手なんだけどぉ…まぁ、明くんがせっかく誘ってくれたんだし、俺も帰ったら準備するかなぁ」
「そんじゃ決まりだな!準備終わり次第、明の家集合だ!」
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