テラーノベル
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女探しがファンの間で行われている。だが、広い東京。
見つかるわけがない。
そう思っていたのに、第二弾が出た。
女が、インタビューに答えている。
会いに来てくれたのを、出迎えただけ。
阿部ー白々しい。
目黒ー妄想逞しいね。
阿部ーまた、反論しなきゃいけないじゃん。
目黒ー無視すれば?
阿部ーそうしようか?
だが、黙ってることで、認めた形になっていく。
阿部ーめめ、黙ってたら、こっちの負けだ。
目黒ーそうだね。
阿部ーなんて言えばいいかな?
目黒ーそのままじゃない?
グループのインスタに阿部のコメントが載る。
ファンだと言った。
出会ったのは初めて。
握手しただけ。
それから、この女性を見かけない。
写真を撮るためだけに利用された。
阿部のコメントに納得するファンが増えた。
だが、まだ探そうとするファンもいる。
阿部はこの女性に関して言うことはもう何もない。
名前も知らない人だから、振り回さないでほしい。と載せた。
それから週刊誌に女からのコメントが載ることはなかった。
終わったと思った。
だが、何枚もこのマンションに入って行く阿部を撮った写真が出た。
あの女は、諦めていなかった。
何度も写真が週刊誌に載る。
阿部は深いため息を吐く。
目的は何だ?
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