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Star☆T
【shp side】
ふと、思い出す。あの日の出来事。気づいた時には遅く、
血の着いた包丁を持った自分と、 腹から血を流す強盗犯。
そして、心臓を刺され、もう冷たくなった母親の死体。
shp「あ、あ…」
「ど、しよ。ひと、ころしてしもた」
頭の中がぐるぐるして、何からすれば、
どうすれば、と考えていた。
shp「とりあえず、供養、しなきゃ…」
「埋葬、しよ…」
家の庭に穴を掘り、埋めて、花を添えて、
埋葬した。少年院が怖くて、
警察に言うことは出来なかった。
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次の日|学校
kn「ショッピ〜!!」
聞きなれたやかましい声に、輝く金髪、水色の瞳。
見聞きする度、心臓が痛み、虚しい気持ちになる。
shp「クs先輩五月蝿いっす」
kn「あん!?なんやとぉ!?」
ci「あ!ショッピにコネシマさ〜ん!」
ふわふわの水色髪に橙の瞳、そしてぐるぐる眼鏡。
見る度に自分に罪悪感に押しつぶされそうになる。
shp「チーノ、おはよ」
ci「遅刻するで!ほら行こ!(手引張)」
shp「ッうん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
shp「ぜぇ、はぁ…げほげほっ」
ci「ごめんショッピ!走るの苦手って知ってたのに…」
shp「だい、じょうぶ…げほっ」
とか何とか言ってるが実際は辛い。
色んな意味で辛い。チーノたちに嘘をついてることも
もちろん走ったことも。母が殺されたことも。色々。
kn「そんな体力なくて大丈夫か?」
shp「うるさいっす。黙れください」
kn「酷ッ!!」
こんないつも通りも、少し憂鬱に感じる。
ああ、心苦しい。
kn「ショッピ〜?」
shp「ッは、なんすか?」
kn「いや、ぼーっとしてたからさ…」
やめて。そんな目で見ないで。
苦しいから。もっと自分が嫌になってしまうから。
【kn side】
今日はなんかショッピの様子がおかしい…。
何かあったんやろか?
kn「ショッピ、お前最近なんかあった?」
shp「ッえ、特に何も」
kn「ふーん…」
shp「なんすか急に」
kn「いや、いつもより元気ねぇなと思ってさ」
「なんかあったら言えよな!」
とか言っても多分こいつは言わない。
機会が来たら聞き出そう。それがいい。
ショッピが言えるタイミングでいい。
無理矢理言わせるなんてことはしてはいけない。
shp「僕の教室ここなんで」
「会いたくもないっすけど、また帰りに」
kn「酷いな!!」
「またな!」
まぁ、気長に待つとしよう。
そういや今日の弁当何かな…。
【shp side】
きっとコネシマさんにはバレているのだろう。
あの人は勘がいいから。
でも、心配はかけられない。なるべく、いつも通りに。
shp「はざっす…」
モブ「おー!ショッピおはよー!」
shp「…ん」
モブ「"相変わらず"素っ気無い返事だな〜(笑)」
相変わらず、か…。
いつも通り…できてる、のか?
【ci side】
いつも暗いショッピがもっと暗かったな今日は…。
何かあったのだろうか。俺では力になれないのか?
色々な仮説が頭の中を駆け巡る。
とりあえず彼の琴線に触れてはいけないな。そっとしておこう。
こういうのはコネシマさんの方が向いている。
モブ「おーい?生きてる〜?」
ci「うぇ!?生きてるよ!?」
「勝手に殺さないでよ〜!(笑)」
モブ「ごめんごめん(笑)あまりに動かなさすぎて…」
ci「考え事しててさ〜」
モブ「何考えてたの?」
ci「…内緒〜!!」
そんなことを言っておきながら、頭の中は
彼のことでいっぱい。
慰めたい。力になりたい。助けてあげたい。
でも、この世にはいらない親切というものがあるから、
無理にやるのも良くはない。
彼から打ち明けるのを待つとするか…。
【shp side】
やばい。多分チーノにもバレてる。
隠さなきゃ隠さなきゃ…。
バレたら、きっと離れて行ってしまう。
kn「ショッピくーん!迎えに来たで〜!」
shp「あ、待ってください。今行きます」
「…っし、行きましょ」
kn「チーノは用事あるって!」
shp「そっすか」
多分俺はこの先も隠して生きていくと思う。
いや、そう思っていた_
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡50
予告編で♡500はキツイかな…??
次から♡100にするね。