TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

◇◇◇◇◇


遠くにもう一人いるな。

お前もこっちに来い!


(バレちゃったわね。)


気づいてなかったけど、誰か1人がこちらに走って来た。


レベッカさん?


「お前もついでに混ぜてやる。特別だぞ。」


「ええ。末席に加えていただきます。」


レベッカさん。すごく落ち着いてる。



「グランデスピロ!ここはイースだな?」


「はい。」


「そうか。なるほど。それで瘴気吸収か。

これはサランディーテの指示だな?」


「そ、そうですが、天界からの指示によるものでございます。」


「だろうな。リセットする予定のアース。

そこに光の子か。なるほど。」


「ルシフェールン様。なるほどとは?」


「わかった。リセット中止!

俺から言っとくわ。」



「「「「「「「「えー!!」」」」」」」」



「皆まで言うな。リセットの決定をしたのは俺だから、中止の決定も俺。俺って偉いから。」


この悪魔長、軽!

まあ、ラッキーだけど。


「仰せの通りに。」


「だから、ハヤテは瘴気吸収を継続していいぞ。

魔界からの瘴気は止めておくからな。」


「ルシフェールン様!ありがとうございます。

天界にもお伝えしておきます。」


「ん。そうしてくれ!天使長によろしく言っといてくれよ。」


「はい、承知しました。」


「じゃあ、ハヤテ!またな!」


プチュン!


………。


「はぁ。緊張したわ。まさか、悪魔長が来るなんてね。魔界でもなかなか会えないのよ。」


「ビックリしたのは、私の方ですよ。生のルシフェールン様を見られるなんて、考えられないですよ。天界に帰ったら、自慢できますよ。

それで、グランデスピロ!リセット中止って、こんなことよくあるんですか?」


「聞いたことないわね。そもそも、天界がはじめた瘴気吸収も今まで聞いたことないわよ。そうでしょう。サランディーテ。」


「たしかにそう言われればそうですね。

いろいろ、不思議ですね。

それにハヤテのことは知っている口調でしたしね。」


「あ!俺ですか?それはないと思いますけど。」


「そうよね。悪魔長が人間の個人に関係することはないと思うわ。」


「そうですね。それも謎ですね。

まあ、中止ってことなので、ハヤテはこのまま続けてくださいね。よろしくお願いします。」


「ねえ、ハヤテ。摩天宮の周辺は吸っちゃダメよ。残しておきなさいね。わかったわね。

あー、でもこれで昇格は当分保留だわ。」


「私は、これで昇格するかもです。ふふふ。」


「そうね。良かったわね。

私はのんびりしておくわよ。

じゃあ、私は摩天宮に戻るわね。

ハヤテ、よろしくね。」


グランデスピロ様は飛んで帰って行った。


「じゃあ、私も天門宮に戻ります。」


サランディーテ様も飛んで戻って行った。




「なんか、すごかったね。」


「緊張した〜!」

「頭が真っ白になったよ。」

「悪魔長って。」

「そうそう。」

「レベッカさんもいるよ。」


「ハーイ!みんな、かわいい子ばかりね。ハヤテのハーレムかしら?」


「そうでーす!」


「ふふふ。ハヤテ、さっきの話は、戻って伝えてもいいのかしら?」


「はい、レベッカさんにお任せします。」


「そう。ありがとう。

じゃあ、大統領に伝えておくわ。

それと、さらに君に興味が湧いたわ。

これからもよろしくね。

アースに戻ったらデートしましょ!

じゃあ、行くわね。アースで会いましょ。」


レベッカさんも走って何処かに去って行った。


「じゃあ、続きは夜に話するとして、作戦継続しよう!」


「「「「「承知!」」」」」



◇◇◇◇◇



その後10日間、作戦を継続してイースの4分の1程度の範囲に瘴気を押し戻したのを確認した。


たしかに瘴気の流出が止まったのを実感できるくらい、瘴気吸収のスピードは劇的に上がったような気がした。


「みんな!お疲れ様でした。これで一度、天門宮に戻ろうと思います!

じゃあ、ルームに行こうか?」


「はーい!じゃあ、今日は私から!

颯くーん!思いっきり抱きしめて〜!」


「朱美!言い方何とかして!」


「早く〜!」


「わかったよ!」


全員をルームに送ってからゲートで天門宮に!


「サランディーテ様!戻りましたよ。」


「ハヤテ!お疲れ様でした。

瘴気も4分の1まで来ましたね。ありがとうございました。

一度、アースに戻るのですか?」


「はい。また来ますので。」


「了解です。待ってますね。」


「では、行ってきます!」


境界門をくぐって、久しぶりの地球へ。



◇◇◇◇◇



渋谷特別管理局へ立ち寄り、処理をした後、早見さんたちのお迎えで我が家に帰った。


今回も当然、藤堂さん、白石さんも来ています。


「颯ちゃん。経緯はアメリカ合衆国大統領から連絡をもらったわ。ありがとうね。こっちもあれだけ頻発していたスタンピードがぱったり止んでね。

今回の件は、ものすごい貢献よ。

WSFでも安全宣言を出すかの検討を始めているわ。


しかし、天使に悪魔、それに悪魔長が登場する話は驚きを通り越したわよ。

レベッカが情報源だから、信用しないことはないんだけど、それにしてもね。」


「そうですね。俺も驚きました。

結果オーライで助かりましたけど、一時はどうなるかと……。」


「まあ、今回は日本でゆっくり休養できるわね。」


「そうですね。

次は残りの瘴気吸収をして片付けてきます。」


「それなんだけど、次、帰ってきた時には、たぶん安全宣言を出すと思うのよ。その時にね、颯ちゃんのことも公表することになると思うのよ。」


「えー!それは困りますよ!

ダメです!絶対にダメです!」


「そうよね。わかってるんだけどね。

銀ちゃんがねぇ……。

加えてレベッカの推薦もあってね。」


「藤堂さんから何とかしてくださいよ。」


「ふふふ、期待しないでね。」


これは不安だ!

宗方さんかぁ…想像できる。ノリノリなんだろうなぁ。こういうの好きだもんなぁ。


今回はこっちに少し滞在するから、一度会わせてもらおう。


しかし、レベッカさんも何してんねん!


◇◇◇◇◇


loading

この作品はいかがでしたか?

1

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚