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◇◇◇◇◇
「それじゃあ、お風呂タイム突入!」
「「「承知!!♡」」」
「よっしゃ!」
どっぼーん!!
うおー、見られてるやん!
めっちゃ見られてるやん!
密着風呂見られてるやん!
なんで、そんなに近くでガン見してるの〜!
「今日は私から行きますからね〜♡
ぷにぷに!ここがいいんですよね〜♡
お頭〜♡どうですか〜♡」
見られてると余計興奮する〜!
めっちゃ近い〜!ガン見やめて〜!
変態やん〜!あっかーん!バズーカ発射〜!
「わーーーー!すいません!!」
えらいことやってしもた〜!
エマさんにぶっかけてしもた!
また、違う意味で顔がドロドロになってしまったよ!えらいこっちゃ!
「あ、大丈夫です!
楽しそうで、ついつい近くで見させていただいてたので、お気になさらないで。はう。」
あー、笑顔なんで、良かったけど、これはあかん。
王女にぶっかけは不敬罪でもおかしくないやろ!ようわからんけど。
とりあえず、手ぬぐいを濡らして、拭いとかんと。
って、指でそれをすくって、え?
それをどうするつもりですかー?ですか〜?
あ〜!あ〜!
あっかーん!それはダメーーー!
ペロ。
あー!舐めちゃったよ〜!
もう、どうにでもして〜!
「あ、苦い。」
もう、すいません。って倒れた。
「ちょ、エマさん!大丈夫ですか!
エマさーん!」
あ、起きた。すぐ起きた。
「エマさん、すいませんでした!
大丈夫ですか?横になってください。」
「あ、大丈夫です。
みなさんすいません。
湯冷めするといけないんで、入ってもらっていいですよ。
ご心配おかけしてすいません。」
ふー、良かった〜!
「エマさん!それ拭きますんで。
みんなは、お風呂に戻っていいよ。」
「あ、ありがとうございます。
自分でやります。
実はユメさん!
あのですね、ユメさんにお願いがあります!
もう、私も不思議なんですけど、急に気を失って、気づいたら白い部屋にいたんです。」
え?白い部屋?
え?また、あれですか?
「そこに、白いおじいちゃんがいらっしゃって、神様でした。夢かと思ったんですけど。」
あーーー!やっちゃったよ。デジャヴや。
もうこの先の展開がわかりますわ。
「あ、僕たちも知ってる神様です。
それは本物です。
優しい人ですよ。
で、もしかして、契約のことですか?」
みんなも、もうわかったみたい。
そりゃそうやろ!デジャヴやから!
「あ、はい、そうです。
神様から、
『お前はさっきの勇気ある行動で門が開かれた。ペロってやつじゃ!
ほほほ、幸運じゃったのう。
それはそうと、お前は今の境遇を変える強さが欲しいんじゃな?』
と聞かれましたので、
『はい、おっしゃる通りです。』
と答えました。」
うわっ!なにそれ!?
あれを舐めたら門が開かれちゃうの?
ちょっと、もうわからんこと多すぎ!
この設定、神様の趣味なんちゃうか?
みんなも、この新事実には、驚きを隠せないでいる。
「あの小僧、変態か!」
「あ、小僧って神様のことです。
気にしないでください。それで?」
「それなら、ユメさんと契約してみなさいとおっしゃってくださいました。
契約できれば、ジョブはユニークになるので、今からでも強くなっていけるだろうと。
ユメさんならたぶん受け入れてくれるとおっしゃってました。
契約後のことは、契約してから、カグヤ様、ハガネさん、コガネさん、モニカさんの先輩たちに聞きなさいと。
そして、現実の世界に戻りました。」
はー、神様!
もう、カンペやな?
定型文になってるよ。
このペースでいくと、どえらいことになるやんかいさ!
しかも、王女なんですけど!
王女をテイムしていいの?
「ユメさん!お願いします!
私にできることなら、なんでもします!
私と契約してください!」
〈エマがなかまにして欲しそうにこちらを見ています。
なかまにしますか?〉
うわー、出た。テイムやわ。
これ、ほんまにいいの?
「ごめん!ちょっと待って!
事情は聞かないけど、もう一度、よ〜く考えてからにした方がいいと思う。
契約って実は僕があなたをテイムするってことなんですよ!
よ〜く考えてから。ね!ね!」
「「「「な・か・ま!な・か・ま!」」」」
これっ!何煽ってるん?ハモってるやん!
「……そうですね。」
ほっ、良かった〜。
ちょっと残念な気持ちもあったりするけど、王女やからね。
そんな簡単なことやないよ。うんうん。
「「「「えーーーー!やめるの?」」」」
ちょっと、せっかく思いとどまったのに、やめなさい!
君たちは、エマさんが王女やと知らんから。
まあ、とにかく、もう、お風呂は帰ってからにして、先にエマさんを街まで送り届けるぞ!
やっぱ、ちょっと残念かも?
◇◇◇◇◇