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「…なら、こんなのはどう?」
部長はそう言うと手に持っていたタブレットを操作し、画面を俺に向ける。
画面に映し出されたのは分析データのようなものだった。
「なんですかこれ」
「俺ら英語部の成績を分析化したグラフ」
学業成績の色々なグラフや表、学年順位が記されている。
「ここみて」
指差されたところにそのまま目線を移すと、昨年を通しての総合評価と題された項目が。
上から下へと順に目線で追うと、SからEまでの6段階評価らしく、
S、A、B、C、D、Eの順である。
自称英語部のこの5人のセンパイ達は、少なくとも全員がB評価以上。
特に🐑というセンパイ…
ALL5のS評価だ。
「君にとってもいい条件やと思うんやけど、どうする?」
コレを見れば、俺の言いたい事分かるよね?と言わんばかりに、俺にニコッと微笑みかけるこの人は、
先程までの純粋無垢な笑顔とは違い、含み笑いを浮かべる。
表裏一体。
どちらが本当のこの人なのかは分からない。
まるでオセロの碁のような人だ。
「…とりあえず話は聞きましょう」
なんだか蛇に睨まれた蛙のような気分…。
「俺らみんな1年生の勉強くらい見てあげれるんよね。特に君、英語部に来るって事は英語は特に苦手ってことやない?」
「勉強熱心なんやなw」
「首席の弱点かw」
「こら、そこ煽らない」
な、何故そこまで把握されている…。
怖っ…。
「まぁ…はい…、そうですけど?…でも英語以外、誰かの世話になる程落ちぶれていないと思いますが。首 席 なので」
「…可愛げの無いヤツ…」
そっくりそのまま返してやるよ、そこの似非ヤクザ。
今度は言葉に出ないように気をつけ、少し睨むようにそいつを見る。
「おぉ、怖っw」
逆に煽り返されるように嘲笑される。
人が黙っていれば…。
「もお!いつまで煽ってるん🧸くん!」
「へーへー」
少し注意を受けた似非ヤクザは、適当な相槌を打ちながら奥のぐったりしている男の方へ向かっていった。
子供か!
「喧嘩腰な子でごめんな?悪い子じゃないんよ」
おお…ここら辺はしっかりしてるなあ、やっぱり。
垣間見えた上下関係も、案外秩序は保たれているらしい。
「いえ…」
「話戻そっか。えーと…なんやっけ」
交換条件の話だよ🐶ちゃん、とスイカ頭が耳打ちで教える。
そうやった、と笑いながらお礼を伝える。
「俺らが君の勉強見てあげるから、ここの部室に通いなよ」
「それ俺にとってメリットありますか?わからないところは先生に聞けばいい話ですよね?」
特別、この人たちに教わるメリットがない、俺には。
「うーん、、まあ、やっぱそうよね…」
「仕方ないよ🐶ちゃん…」
なんだ、?
「これでみんなともお別れかあ…」
「あの…?」
何をそんなに急にしんみりしているんだ?
お別れ?
「俺たち、部員数が少なくてね。部として存続させるためには最低6人部員が必要なんだ」
スイカ頭が、金髪頭を宥めるように背中をさすりながら、神妙な顔で喋り始めた。
それは俺の良心に訴えかける内容であった。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ➼ ❤︎200↑