この作品はいかがでしたか?
19
この作品はいかがでしたか?
19
あぁ、ボクは殺される。待っていたけど「死」とは、目の前にするとなんだか不思議な気分だ。
『母さん、連れてきたよ!』光君がニコニコしながらボクを指差す。
『……………………』 『それでねぇ!』楽しそうに話している。
ねぇ神様、殺すなら殺してよ。神様に殺されるのは 悪くはないかもしれない!悪魔でも連れて来るのかな?
『…………?』『そうなんだよ!なんか勘違いしてる!』
勘違い?ボクが?『そう!』
『だって殺すのは君じゃない!第一、僕は人間殺せない!コロスのは、君の力を暴走させるキミのほうだよ』
なんだか光君の子供らしさが、一気になくなった。其に、何時もより、声が、低く感じる。
『まぁちょっと君にも被害が行って痛いかも!ちょっとだから我慢してね!』
ボクの魂は、神の光に包まれて、きえた。とてつもなく、言い表せない位、痛い。僕は、そのまま気絶した。
『おはよう!なかなか起きなくて大変だった!』
目を開けると、何時もの様に、子供の様な笑顔で、ニコニコしながら僕の上に乗る光様がいた。
『……、聞こえる?……?』この方は神様だ。勘で、すぐ分かった。
『まだ力は全然残ってるや!母さん!悪魔はケシタけど、神力はぜぇーーんぜん残ってる!』『其で良いのです』
神様が僕に近づいて来る。姿は見えないけど、分かる。
『やはり、姿は見えませんか。声が聞こえるだけでも、普通の人間ではあり得ないことですが』
『そして、これから、貴方はどうしたいですか?』
どうもしないさ。帰ったら死んで、其で全て終わり。
『そんな悲しいこといわないでよ!…そうだ!天使になろ!』
一生懸命になって、僕を止めようとする。
天使か…悪くはないかもしれない…「具体的には何をするのですか?」
『天使…といっても、貴方の場合、契約天使となりますよ。今までの様に生きていれば良いだけです。通常の天使と違うところは其と、翼を消したりする事が出来るというだけです』
ということは、一般の天使…真天使は寿命が長い、というところと、神様に仕えるというところも引き継がれるのだよなぁ…
『どうします?』
「やります。ただ生きて、死んでいるよりは…罪が軽くなると思ったので」
『分かりました。では、契約天使になるために、光と…』
光に包まれ、封印された、黒い翼の悪魔の様な天使が表れた。
『このこは、悪魔の力を大きく受け継いでしまった…天使です。心を試すために、このこも連れて行きなさい』
『はぁーーい!』
「…何かあったら、このこの封印を解き、翼を解放させなさい」
やり方は!どうするのですか…
『貴方に流れるひとの血が教えてくれますよ』
「っとここまでだ!」「えぇー!」「また思い出したら、教えるよ」
「今日は、買い物に行こうか」「はい!」
…僕は多くの罪を犯してきたなぁ
何を思っているのか分からない、霧雨の蒼い瞳は、今日の青空の様に、美しく、煌めいていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!