「おはようございまーす」
いつにも増して憂鬱な気分で学校に着いた。あいつらに会ったら何をされるのかわからないので、登校中はずっと気構えていた。おかげで心が休まらない。
「おはよ、うり!」
朝にしては元気な声が、後ろから俺の名前を呼んできた。
「うわっ?!ゆゆゆ、ゆあんくんか。お、おはよ…」
不意を突かれたことと、気構える対象である存在が現れたことに対して驚きが隠せず、動揺して不自然な反応になってしまった。
「ん、あれ、うりどうしたの」
俺が歩いている横にゆあんくんが来て、俺の顔を覗き込んできた。
「もー、顔逸らすなよ!」
ゆあんくんの顔が近すぎる。昨日まではこういうの、なんとも無かったのに…。俺のこと好きだとか言うから、妙に意識しちゃうじゃんか!これからの学校生活どうしよ…。
「…あ〜!もしかして、俺がうりに何かすると思って、警戒してる?」
その言葉に図星を突かれて何も言えずにいると、ゆあんくんは小悪魔みたいにイタズラに笑みを浮かべた。
「あはは!安心してようり。さすがの俺も朝から仕掛けたりなんてしないから。…まあ、して欲しいならするけど?」
ゆあんくんはからかうように俺に問いかけてきた。
「…いや、しなくていいからぁ!」
嫌に決まってんだから聞くなよ!でも、朝から何もしないなんて意外だな。内心ホッとしたのか、警戒意識も薄れて、疲れ果ててた心が少し軽くなった気がした。
「ほら、早く下駄箱行くよ!」
俺が誘いかけた言葉に応じつつ、ゆあんくんは口を尖らせた。
「も〜ツレないなぁ」
コメント
5件
体育で怪我して保健室GOからのいい感じになるみたいなのってできますか?
なんか欲しいシチュあればどうぞ🙇♀️(うりさんを惚れさせる) 何かしら参考にするかもです(( リアリティ求めてますが、 少女漫画並の不自然さまではOK♡(?) 今回の常識改変のルールに関連するものもウェルカム♡ 今んとこ体育のハプニングはいれよーかなって思っとります