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mtk side
「、あ、…….」
あの涼ちゃんと警察の人が来た時、僕はなぜか
“やっと息ができる”
そう思った。
涼ちゃんに抱きしめられた時、胸の奥が音を立てて崩れた気がした。それが引き金となり、涙が溢れてきた。
今までの生活から解放される?
と安堵した。
涼ちゃんがなにやら言っていたが、ソレもよく耳に入らず、若井の叫びもただ空気のようにふわふわと浮いているだけだった。
あの後、僕は事情聴取を受けた
でもうまく話せなくて、若井が悪者だという認識がされていることはなんとなく理解したけど
いざ若井に何かされたといえば、思いつかない
「.. 元貴、暴力とかされてない、っ?」
この涼ちゃんの言葉で僕はやっと我に返った
そうだ。僕は若井に暴力をされていた
心無い言葉を浴びせられ、何度も泣いた
「でも、それも愛だし、ッ…..」
口から溢れたこの言葉が、誰のものなのか僕にはもうわからなかった。
wki side
あぁ、うるさい
頭の中で警察の声がガンガンと鳴り響く
「あの人に何か暴力などした覚えはありますか?」
あの人とは元貴のことだろうか
俺が元貴に暴力?とんでもない
そんな事するわけないだろう
「するわけないじゃないですか、」
何か意味のない質問に思え、つい空笑いが出た
「では、その手の赤い跡は何ですか?」
そんなことを問われ、身体が一気にこわばった
胸はドクドクと音を立てて鳴り止まない
「、ぇ、?あ、は?」
「俺が元貴にそんな事するわけ、ッ、….」
でも、心の奥にはあったのだろうか
今自分でいっていて「ほんとにそうなのか」と自分を信じられなくなる
ふと、あの日元貴から言われたことを思い出す
「「狂ってる、…」」
あれ、俺、元貴に”ナニをした?”
あの後、俺は解放されて、とりあえず帰っていいことになった。
取調室をでて、出口に向かい歩いていくと出口近くの階段から事情聴取を終えたであろう涼ちゃんと元貴が降りてきた。
「もとき、」
つい出てしまった。俺が一番今元貴と触れてはいけないと分かっているのに
でもそんな時、元貴の肩が一瞬揺れた
そして、それに涼ちゃんも気づいたのか元貴の肩を掴み
「だめだよ、….元貴、」
と、落ち着きながらも威厳がある言葉を発した
元貴はそんな涼ちゃんの言葉を飲み込むように見えた。それでも、元貴の目の奥にまだ俺が映っているような気がした。
それだけで胸の奥が勝手に熱くなる。
「涼ちゃん、ごめんっ、」
その一言で元貴の足が動く。
本能的に思った
「来たらだめ」
自分が元貴を傷つけていることを知ってしまったこんな状態で元貴に触れるなんて到底できない
「なんで、?」
ピタッと元貴の足は止まり、次に声を発した。
そんな元貴の問いかけに、俺は何も言えずただ目を逸らした。
「なんで、なんで、ッ?」
「んねぇっ、ッわかいっ!!なんでもするからっ、暴力も何でも受け入れるからぁッッ!!
毎日の激しい愛撫も全部全部受け止めるから、ぁ、……. 」
「元貴、もう行こう、」
そう言って元貴と涼ちゃんが去るのを俯いたまま待つしかなかった。
「責任とってよぉッ!!!ばかぁッッ!!!」
その叫びを受け入れることはしないでただただ立ち尽くすことしかできなかった。
歯車が動き出しましたよ
てかアプリ直りました
ほんとにはっぴー