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またあいましたね

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またあいましたね

1 - この調査報告書は閲覧後に破棄すること

♥

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2026年01月05日

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​※この調査報告書は閲覧後に破棄すること


調査員名:[データ削除済]




最初の異変は、記録の不一致だった。


廃墟の調査報告書、添付写真は計三十六枚。……であるはずだった。

だが、そこに存在しないはずの「三十七枚目」が紛れ込んでいた。

画像


​赤く濁った床、崩落した石柱。

そして画面中央に佇む、黒いドレスの少女。


白銀の髪。

獣を思わせる耳。

黄金の瞳。


撮影日時は、調査隊が現地に入る三日前。

撮影者欄は、ただ白く空白のままだった。


​その矛盾を解消するため、私は一人で再調査に入った。


「悪質な悪戯か、合成だろう」

と同僚は笑ったが、私にはどうしてもそうは思えなかった。


写真の中の少女は、こちらを見ている。

それはカメラのレンズを見ているのではない。写真という窓越しに、「私」を凝視している視線だった。


​廃墟の最奥。血のような夕闇が差し込む空間で、その声は響いた。



​「またあいましたね」



​振り向くと、写真と同じ少女がそこにいた。

だが、彼女の足元には影がなかった。

代わりに、赤い床には無数の細い亀裂が走り、その「裏側」から何かが執拗に爪を立てている。


壁のひび割れが歪み、蠢き、やがて無数の「人の顔」へと変貌していく。


視線の数が合わない。

目が、

多すぎる。


​彼女は静かに告げた。



「ここは、呪われた場所じゃありません



呪いそのものなんです」




​理解した瞬間、真実が脳を灼いた。


過去の失踪者たちは、始末されたのではない。

世界から「削除」されたのだ。

肉体も、記憶も、因果も。


だから、彼らがいなくなった後の報告書は「最初から欠員などなかった」かのように完璧に完成する。


だから、写真だけが一枚ずつ、余計に増えていく。


​だから、私はもう――。


かしゃ


​背後で、乾いたシャッター音が鳴った。


そこには、誰もいなかったはずなのに。


​翌日、本部へ提出された最終報告書には、写真が計三十八枚添付されていた。


最後の一枚には、赤い廃墟の中央で微笑む少女が写っている。


そして彼女の隣には。

​誰も写っていないはずの、ただの「虚空」が、

確かな意志を持ってこちらを見返していた。


【※この先、危険】









画像


またあいましたね



三十九枚目は



あなた


画像



かしゃ



【※読み終わったら、すぐに閉じろ】

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コメント

2

ユーザー

この小説投稿してから、スマホの挙動が本気でおかしい。何故だろう。

ユーザー

♡50達成ありがとうございます🙇

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