「…隼人…」
「何やってんだ?」
「どうしよう…マロンが居なくなっちゃったよぉっ」
隼人の顔を見た途端、我慢していた涙が一気に押し寄せてきた。
わたしは泣きながら隼人に抱きつく。
「とりあえず落ち着け」
そんなわたしを宥めながら隼人が冷静にマロンが居なくなった経緯を聞いてきた。
「この辺りは…探したんだけどっ…居なくて…」
「少し先に公園あったろ?あそこかもな」
「……っ」
「急いで探すぞ」
「うん」
隼人に手を引かれ、わたし達は一緒に公園に向かって行った。
公園にやって来たわたし達。
既に陽は落ちて薄暗くなっていた。
「マロン…」
この暗さが、わたしの心に余計不安をもたらす。
「そんな顔すんなって。前にもこういう事あったろ?あの時だって見つかったんだから、平気だ」
隼人の言う通り、幼い頃にも散歩中マロンとはぐれてしまった事があった。
思えば*********
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