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真っ暗なトンネルを電車が通った時

僕は孤独を感じてしまった。

このまま明かりの無い世界へと

電車が進んでしまったら

そんな変な事を考えていたのだ。

終電までの道のりを走っているだけなのに

それだけなのに。

僕はこのたった数分で他の人には

見えない世界を見てしまったようだ。

トンネルの中だから勿論真っ暗なのは分かっている

でも電車が途中で止まった気がしてなんとなく

だけど手をドアに当ててゆっくりと動かした

開くはずのない扉が開いてしまったのだ。

まるで、

夢の中にでもいるようなそんな感覚で怖かった。

誰も居ない駅に止まってしまった電車。

僕「誰かいませんか?」

と、声を発しても…勿論誰かいる訳でもない。

階段を下り、改札に行ってみた。

改札は僕が生きている時代と何も変わらなかった

念の為、Suicaをかざしてみた。反応がなかった。

僕「すみません、誰かいませんか??」

自分の声だけが響くだけで人の気配が全くない。

誰も居ない街、誰も居ない世界に僕はたった1人で

来てしまったと改めて感じた。

何も無いから何もする事がなくて暇だった。

お金もポケットに入ってる小銭しか無かった。

こんな時に大金を持ってる人間もどーかしてる。

電車に乗っただけなのに。

孤独が自分の身に染みてどこが寂しく感じた。

こんな孤独なら生きていく意味も無くなるのかと。

もう一度、駅に戻ってホームに行った時だった。

あの電車がなかった。

僕は完全に孤独になってしまったと思った。

続く

【短編小説】明けない夜は孤独

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