テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
attentionより色々説明省略させていただきます。
―――――――――― ⚠attention⚠ ――――――――――
▷rdpn
▷その他第1話参照
――――――――――――――――――――――――――――
Let’s go.
「あつーい……」
縁側に座り、夏の風物詩ともいえるであろうスイカを食べる。縁側のある位置が悪く、日にがんがん当たり、とても暑い。それに耐え切れず、俺はそう呟いた。
「なら家の中入ればいいのに」
隣から小さくそう聞こえた。煽り交じりの発言に、少し苛ただしく感じる。
「それはまた違うんだよ……ここでスイカを食べるのってなんか、ザ・夏休みって感じがして好きだからさ、やっぱできるうちにやっとかないとなって」
「でも暑いんでしょ」
「それとこれとは別なんだよ」
「わかんな」
「俺はお前のその格好の方が分かんない」
「は?かわいいでしょ、これ」
そう言いながら隣にいる男――らっだぁは、かぶっているニット帽を指さす。夏でも冬でもずっと外さないそれを、俺はいつも不思議に思う。
「それ、暑くないの」
「マジでガチでほんとに暑くない」
「ふーん……」
スイカにかじりつき、そのまま適当に返事を返す。結局いつも帰ってくる返事は同じなので、ちょっとどうでもよくなってきている。それでも聞いてしまう俺も俺だが。
「……俺に興味なさすぎじゃない」
「そんなことないそんなことない、あるよ、ある」
「めっちゃ嘘っぽいわー、やっぱ俺になんか興味ないんだ」
「めんどくさい彼女みたいなこと言うなよ……」
返事を適当に返すと、いつもこうやって拗ねてくる。これがメンヘラというやつなのだろうか。
とはいえ、これ以上それが加速するとめんどくさいので、話題を変える。
「夏のセミってさ、ガチうるさくない?」
「いや、そんなことないが」
「えー……セミがウザすぎて何か腹立ってきたあ」
「やば」
「今、俺の中でさ、まず暑すぎていらいらして、次セミの声でいらいらするっていう連鎖反応起きてる」
「ごめん、マジ理解できんわ。そんな言うほど暑いか?」
「はー?めちゃくちゃ暑いでしょ……てか、その台詞夏にニット帽被ってるやつが言うんだ」
「だって暑くないし。俺はぺいんととは違うんだよね」
「何それ、余裕そうなのむかつくわ」
確かに、今までにらっだぁの暑そうにしている顔や汗ひとつすら見たことがない。こいつはほんとに人間なのだろうか、と思ってしまうくらいだ。
ただ、この暑さに耐えている中で言われるとむっと来る。仕返しを考えたが、猛暑の中よさげな道具も何も持っているわけもなく。仕方無いので、自分の体を犠牲にして、くっついてやることにした。
「よいしょお」
「は!?な、え、なに!?」
「ふは、驚きすぎ。いやあ、夏を感じられていないらっだぁさんに夏の暑さというものを届けてあげようと思いまして」
「いや、もうだいぶ暑さ感じてるから遠慮しとく」
そういうと、らっだぁは端により、俺から離れていく。
ただ、俺はその瞬間、らっだぁの耳が少し赤くなったのを見逃さなかった。タイミングを見計らい、もう一度近づく。
「なんで近づいてくんの!?夏の暑さとか間に合ってるから……」
これで、平然としているつもりなのかもしれない。が、次は頬まで赤らめている。かわいいやつめ。憎たらしいくらいだ。
「……なににやにやしてんの」
「いやあ?いいもん見れたなあ、と」
「なにそれ」
そう言うらっだぁは顔を背けている。多分、俺が何のことを言っているのか分かっているのだろう。露骨にこちらに視線を向けようとしない。
それは面白くない、と思い、顔をぐっとこちらに向ける。
しかし、勢いが余り過ぎてしまった。目と目が合う俺とらっだぁ。その顔の距離なんとわずか数センチほど。
まさかの、次は俺が照れる番となってしまった。らっだぁは少し顔を赤らめたくらいですぐに戻ってしまい、林檎のようになってしまった俺の顔を見てにやにやする。
「俺もいいもの見せてもらったわ、ありがとね」
思わず殴りたくなるような顔をしているので、らっだぁを軽く小突く。流石にかわいそうなので、お情けで殴るのはやめてあげた。
しかし、小突いたことで離れていったらっだぁがまたこちらに顔を近づけてくる。本当になんなんだ、こいつ。
「かわいいねえ、ぺんちゃん」
「うざい、近づいてくんな」
無駄に整っている顔が目の前にずっとあるのは心臓に悪いので、押しのけようとする。が、なぜからっだぁは動こうとしない。
「なんでどかないの!?」
「えー、だって、このままいたらいつか事故か故意的にかぺんちゃんとキスできるかなって」
「はあ!?もう、おれ、先に中に入るから!」
ほんと、こういうことを急に言い出すから、恐ろしい。けれど当の本人は全く平気な様子でいる。俺だけが意識しているようで恥ずかしくなる。
「照れちゃって、かわい」
「うるさい」
そう言いスイカの皮と種だけ残った皿を下げにかかる。
俺の顔は真っ赤で、いつにも増して熱い。そして、どれだけたっても冷めようとしてくれない。これも全部、こんな暑い夏のせいだ。
とにかく短いし内容が薄いですね。
そして夏も終わりかけてるのでちょい季節が外れてしまった。
7月中旬から書き始めてたはずなんすけど、不思議ですよね。時の流れは速い。
また1か月以内には長めのやつの投稿しようと思います。
次は多分文章を書く力を諸々つけて帰ってきてますので。お楽しみにって感じで(?)
終。
Ami
5
3,420
コメント
3件
みぅです🤍🥀 夏の暑さと照れが混ざり合って、読んでるこっちまで体温上がりそうだったよ…。らっだぁのニット帽姿が涼しげなのに、ぺいんとがくっついたときの耳の赤さとか、逆にぺいんとが林檎みたいになっちゃうところとか、距離感が絶妙でどきどきした。最後の「これも全部、こんな暑い夏のせいだ」って締めが、照れ隠しっぽくてすごく好き。2話でこんなに空気感出せるの、尊敬します🌙