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続きが気になるです!
「おはようございます」
といつもより元気のない声で仲間に向かって告げる。
「おはよう敦。怪我はしてないかい?」
「おっはよー敦くん、ちなみに今日は、私と一緒の任務だよ〜?」
と各々挨拶をしてくれる。それが嬉しくて、毎日のこの瞬間がとても僕にとっては大切なものだった。
「・・・あ、太宰さん、今日の任務って、、」
と疑問を口にする。太宰さんはすこし国木田さんとアイコンタクトをとってから僕の方に向き直した。
「あー、敦くん、それがねぇ、、ポートマフィアに行かないといけないのだよ〜」
「・・・それまたどうしてですか?」思ったことを其の儘口にした。太宰さんは少し困ったように口を開けたり閉めたりしていたため、何か都合の悪いことを聞いてしまったのかと思い、
「・・・あ、やっぱり大丈夫で「いやねぇ敦くん、聞いてくれるかい?」
「・・・あ、はい」
どうやら話してくれるようだ。何時までもこうして扉の前に突っ立っている訳にもいかないため、元々ある太宰さんの隣の席へ向かう。
「・・・それでだね敦くん」
いつもの巫山戯たような表情でなく、真面目な、少しばかり怖い顔をしていた。
「はい」
「実はねぇ、君宛に依頼が届いてるんだよ」
「それもざっと50筒ぐらい、ね」
「はぁ、、?それがどうし、、」
いやまて、50?50通も?しかも僕宛てに?!
想像していなかったその発言に、背中がぴんとなると同時に社内の空気も少し冷たくなった。
「それでだね」
「はい」
「流石にこの量を新人の君にやってもらうのは気が引けてねぇ、私、いや私達は考えたのだよ」
「はぁ、、」
「ズバリ!みんなでやればいいのだと!!!」
満面の笑みで声をあげるもんだから突っ込むのが申し訳なくて固まってしまう。けれど、そんな巫山戯たようなことを口にしながらも太宰さんの表情は先程より固く、同僚、社長、全員が同じような顔をして僕を眺めていた。
「・・・それで、、僕はどうすれば、?」
「ふふふ、、今回の任務は比較的楽な方でね、依頼主の部屋に盗聴器が仕掛けてあるかどうかの偵察なのだよ」
そう少し口角をあげて話す。なら尚更太宰さんがついてくる理由がわからない。僕が信用されていないから、?
「・・・敦くん」
「は、はい!」
下を向きながら固まっていた時に声をかけられ、少し肩が跳ね上がる。