翌日
日向はいつも通りに壁際でただただボールを打ちつけて練習していた。
でもそんな日向が侑たちは気になっていて練習どころじゃなくなっていた。
「なぁサム…俺らが気にしすぎなだけなんかな…」
「北さんはいつも通りやな…」
その時侑たちは気づいていなかった。
日向がこちらを見つめていることに。
練習が終わりいつも通りに帰る。
しかし今日は違った。
日向「……」
日向は無言で立ち去ろうとしたがそれを阻止する人がいた。
北「日向、ちょっと話したいことあるんやけど」
日向「…………なんですか」
日向はしばらく間を空けてから返事をした。
北「昨日、ここで黒いノート取りに来てたやろ?」
日向「はい」
北「あんな、その時侑たちと中身見たんや」
日向「……………」
北「勝手にみたこっちが言うのも悪いけどなんか悩んでることあったら相談しいや」
日向はそのまま何も言わずに振り返りドアノブに手をかけて出ていった。
日向「……………」
(もう疲れたな…)
放課後
校舎裏で鈍い音が響いていた。
生徒A「オラっ!!お前が悪いんだよ!!!」
生徒B「周りに誰も人いなかったぜ〜」
生徒C「ストレス発散だー!!」
校舎裏では〝いじめ″が起きていた。
それも生徒三人による1人へのいじめ。
いじめられている生徒は高校生にしては体が小さく明るい髪の色をしていた。
「キャハハ!!!お前らもやってみろよ!これ面白いぞ!」
そんな声が校舎裏に響き渡った。だがそれをひっそりと撮影している人がいることにまだ気づいていない。
???「良いものゲット〜。オッホホwwこれ見せたらどうなるんだろう」