テラーノベル
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「」
名前 kn
年齢 17 高校生
性別 男
学力 普通、平凡
性格 静か。陰キャではない。
人生が面白いと思っていない。だけど死にたいとも思ってない。
全ての物事に対してやる気を見出せず無気力。穿鑿するタイプではなく、空気を読むのが得意。これは聞いちゃいけないなと思ったことは何も聞かない。要するにいい人。
『』
名前 ??
性別 ??
性格 明るい口調で人との距離を縮めるのが得意。
BL表現、R18表現は含まれません。(のはずです。)
もし作者の認識違いでBL表現、R18表現が入っているかもしれないと不安なら本作品を読むことをおすすめしません。
※これは作者のテラーノベル1作目です。
とある街、knの通学路には古い踏切がある。
物語の世界でしか見ないような、とても不思議なオーラを放っている踏切。
ある日、踏切の近くにある古びたベンチに座っている人を見かけた。
座っているその人はknと同い年の男の子のように見えた。
次の日も、その次の日も、その人、いやその子はそのベンチに座っていた。
その子はどこの学校かはわからないがいつも制服のような服を身に着けていた。
いつも同じ時間帯、ー夕日が落ちる時間帯にしか見ることはなかった。
knはいつも、「あ、今日もいるなぁ。」ぐらいの気持ちででその子を見ていた。
ある時、knは踏切を通ろうと思ったときにふとベンチに目をやると不意にベンチに座っている子と目が合った。
『あ、』/「あ。」
『ねぇ、君。君いつもこの踏切を通ってるよね!』
「えっ⋯、はい。そうですけど。」
『うーん、なんか僕、君と仲良くなれそうな気がするな。よかったら一緒に話さない?』
「えぇ⋯??」
いつもならめんどくさそうなことに足を突っ込まないknだが、今日は誰かと話したい気分だった。
「⋯いいですよ。」
『やった~!僕のことは、brって呼んで!君の名前は??』
「⋯kn。」
『kn⋯、knね!いい名前じゃん!』
そう目を輝かせて言うbrは何だか無垢な子供のように見えた。
『あと敬語禁止ね!お互いタメでいこ!』
「わかった。」
brは話すのが上手だった。
『○○の時ーーーでね!www。』
内容もなく、しょうもない話だったが、brが楽しそうに話すのを見るとこっちも楽しい気持ちになれた気がした。
「⋯w。」
『あ、笑った!』
「え?」
『え?じゃないよ~!kn全然笑ってくれないんだもん。』
『knは笑顔の方が100倍いいよ!!』
「そうなんだ。」
『そうなんだ。って何だよ!もっと笑えよ~!』
brと過ごす時間は楽しくてあっという間だった。
knは日に日にbrに会うこの時間が楽しみになっていった。
brと会って数か月がたったころいつものようにベンチで話をしていると、不意に真っすぐと夕暮れを映していた瞳に視線を向けられた。
そして突然告げる。
『kn。僕、もう少しで行かないといけないんだ。』
何で??どこに??もう少しっていつ??
疑問で頭の中がいっぱいになり、呼吸を忘れかけた。
”何で??”と疑問を吐き出そうと思ったが、
なぜか言葉に出ない。
聞きたいはずなのに。
夕日を反射する紺碧の瞳を見ると、言葉が出なくなってしまう。
結局、聞くことは出来なかった。
数日間、いついなくなるのか分からず、knの頭の中はbrでいっぱいだった。
学校が終わると走って踏切に向かい、brがいたときには今までないほど安心した。
「ーーーーが~~~~でさ。ーーーなんだよね。」
『ーーーは~~~~でーーーーーなんじゃないw。』
「なんだそれwww。おもろすぎw。」
『knさんは十分頑張ってるよ~。だってknさんだもん!』
「どういうことだよwww。まあ、ありがとうw。」
brは何も変わっている様子はなく、今まで通り会話をしていた。
次の日、いつもと同じ場所に、いつもと同じ時間に行くと、いつもの影がいなかった。
次の日も、その次の日も。
knは心にぽっかりと穴が開いたようにぼーっとしてベンチに座る毎日が続いた。
俺にとってbrがどれだけ大事な存在だったか、どれだけ俺の人生に彩りを与えてくれていたのか、身をもって体感した。
本当は気付いてたんだ。
brがいなくなるって知る前から、
俺がちょっと先のことを話すとbrは一瞬だけ、曇った表情をしてたのを。
見て見ぬふりをしてたんだ。
自分が傷つかないように。
俺の勝手な都合で。
しょうがないことなんだってなんとなく分かってた。
分かってたのに。
「理由くらい言ってくれても良かったじゃん⋯。」
自分でもよくわかっていない感情が波のように押し寄せ、なぜだか涙があふれていた。
高3になり、knはもう踏切には行かなくなった。
通らなくなった。
思い出してしまうから。
辛くなってしまうから。
brのことを思い出す隙を自分に与えないように、一日のほとんどの時間を勉強に費やした。
知名度の高い大学に入学し、がむしゃらに勉強した。
数年後、knは就活を終え、社会人になろうとしていた時期。
夕暮れ時、あの古い踏切にたまたま通りがかった。
昔の記憶は心の奥底にしまっていた。
だが、忘れていたわけではなかった。
ゆっくり踏切に足を踏み入れようとしたとき、遠くに人がいるのが見えた。
見たことのある顔だった。
思い出さないようにしていても、忘れられなかった、あの顔。
あの頃と全く変わらない、あの顔。
ずっと会いたくて、会いたくてたまらなかった、あの顔。
なぜだか涙があふれてきた。
その場に座り込み、顔を殴るように涙を拭いた。
視界は歪んでいくばっかりだったが、knはbrを視界に入れたままのつもりだった。
brは気が付くと目の前に来ていた。
しゃがんでknの両耳に両手を添え、目線を合わせた。
『もうknさん、泣かないでよ~。悲しくなっちゃうじゃん。』
knはその言葉でまた涙を浮かべた。
brは、”しょうがないことだ”って気付いてたんでしょ笑、という風に苦そうに笑いを浮かべた。
「でもっ⋯。」
理解したくなかった。
嘘だと言ってほしかった。
knは理解することを避け続けた事実に向き合わざるを得なかった。
あの頃と何も変わらない顔、体形、声。
そして、冷たい手。
あの頃から、brはこの世のものではないのだと。
次に気付いたら、brはもう姿を消していた。
『knさん、ありがとう!楽しかった!』
そんな声が聞こえた気がした。
「待って⋯、」
なぜあの時来なくなってしまったのか、
どうして今になって現れたのか。
今のknにとってそんなことはどうでもよかった。
「待っててよ、br。」
笑いながらknは言った。
秋の夜空に遮断機が下りる音が響いた。
夕暮れ時に、いつもの場所で。Fin.
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
翠様に設定をお借りして書かせていただきました。
本当にありがとうございます!!😭💓
思ってたのと違ったらごめんなさい🙇♀️
作者は今年受験生なので今回同様息抜きか国語力向上のためにもしかしたら小説を書くかもしれませんが、基本的にほぼないと思います⋯。
もし、この作品が何かのマナー違反をしていたらお手数ですが、コメントで教えていただけると嬉しいです。
コメント
2件
💬失礼致します🙇🏻´- 私の書きたかった雰囲気めっちゃ出せていてほんと最高すぎました߹𖥦߹👍🏻💘 私より100倍以上語彙強すぎてびっくりしてます‼️‼️めっちゃ好みの書き方すぎるし雰囲気エモすぎるし…ほんと書いてくれてありがとうこざいます😭💖 めっちゃお気に入りすぎるのでマイリスト保存&フォロー失礼致します💗🫵🏻 これからの投稿いつまでも待機しております🥹💓
おお……読み終わってしばらく動けなかったわ。 踏切と夕暮れ、brの冷たい手。あそこでもう察しちゃったけど、最後まで静かに染みたね。 knが「待っててよ」って笑ったシーン、すごく好き。無理に明るく終わらせようとしてる感じが逆に切ない。 brがこの世のものじゃなかった伏線も、回想の中の違和感でちゃんと効いてた。1話完結でここまで綺麗にまとめるの、すごいよ。 こなゆさんの表現、1作目とは思えない味わいだった……!