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「おはよう」
朝。
教室で俺の挨拶に、笑顔で返した大倉さんが、一瞬寂しそうな表情を見せる。
寂しそうな表情を見せた理由はズバリ、布面積が一気に増えたからだろう。
夏真っ盛りの時期は、俺はカッターシャツの下にタンクトップシャツを着用していた。
なので、胸元のボタンを開けるだけで、女子たちの視線、主に大倉さんの視線を集める事が出来ていた。
だが、そのタンクトップシャツも昨日で見納め。今日からはカッターの下にTシャツを着こんでいる。
Tシャツを着る事で露出度が減り、ラッキースケベが減ってしまう。大方そんな考えなのだろう。
少し寂しそうな表情を見せた大倉さんとは反対に、小鳥遊君は嬉しそうな顔で俺を見て頷いているし。
「しかし、昨日は涼しかったのに、今日は暑いな」
そう言って、おもむろにカッターシャツの胸元のボタンを外す。
瞬間、京と大倉さん、そして小鳥遊君が驚愕の表情を浮かべた。
今日の俺の格好、TシャツはTシャツでもピッタリフィットするタイプのTシャツだ。スポーツとかで使われてる奴だと言えばわかりやすいか。
肌にぴったりと張り付くようなジャストフィット。おかげで胸元が余計に強調されたのは言わずもがな、何でもない首から肩にかけた部分までなんかエロく感じる仕様になっている!
普通の露出度が低い服装はエロいとは感じづらいだろう。
だが、全身ボディスーツだったらどうだ?
エロくないか?
エロくないわけがない!
その証拠に、京も、最近は何故か遠慮していた大倉さんも俺のTシャツをめっちゃ見ている。
小鳥遊君はこめかみを抑えたりしながら、何度もこちらを見ている始末だ。注意するべきかどうかで彼の中で審議中なのだろう。
まぁ、一応彼の体裁を保つために、ニップレス内蔵型のシャツを選んである。
本当は乳首をの形を浮かせて色仕掛けをしたかったけど、そこまでやれば流石に小鳥遊君から注意を受けるだろうし。
「栄太郎、Tシャツに変えたんだ」
「うん。流石に寒くなってきたしね。変かな?」
「そっか。まぁ前の格好は流石に露出多くて心配だったし、そっちの方が良いんじゃないの?」
この後、自分の教室でも女子たちがチラチラ見ていたし、部活の時も先輩たちが色目で見ていたから、多分ピッチリした服がエロいは貞操観念が逆転した世界でも通用する概念なのだろう。
季節感を出しつつも、エロを前面に出す作戦は見事成功した。
と言っても一ヶ月もすれば完全に冬服に移行するだろうから、その時はまた別の作戦を考えないといけないんだけど。