僕は、双子の弟として生まれた。
僕らは、幸せだった。だって互いがいれば不幸なんてない世界なんだもの。周りから変な目で見られたとしても、周りと違くても僕たちの中では、変わることの無い日常さえあれば僕たちは、幸せなんだ。
『僕がいないとダメな兄』
『俺が居ないとダメな弟』
2人でひとつなのが僕たちだから2人だけのお喋りもするし2人だけの歩き方だってあるんだ。だけど僕らの中を引き裂こうとする皆が僕は、嫌いだ。
父さんと母さんが僕たちを別々の家に置いた。だけど僕たちは、それだけで動けなくなった。当たり前だよ、だって2人でひとつなのが僕たちなんだもん二人いてひとつの動力なの。一つでも欠けたら僕たちは、動けない。
『気味が悪いわ、、まるで人形のように動かないのよ?』
『1度、医者に見せてみよう。』