TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

愛梨は震える手でステッキを握りしめた。「え、えい!」

叫びと同時に、先端から淡い光が放たれ、モングーの胸元を直撃する。


「グォオッ!?」

不快な絶叫を上げ、モングーの体がわずかにのけぞった。


「よ、よし…!」

愛梨が小さく息をつく。だがその瞬間、モングーの口が大きく開き、紫色の光が渦を巻きながら放たれた。


「っぐっ、!?」

視界が一瞬で真紫に染まり、耳鳴りが頭を締めつける。足元が崩れるような感覚とともに、愛梨の体は吸い込まれるように暗闇へ落ちていった。


愛梨!!

外からパララの慌てた声が響く。


その背後で、静かな声が割り込んだ。

「さて……今までの鍵を返してもらいますよ。マジカル・アイリーン」

里香の瞳は氷のように鋭く光っていた。


――気がつくと、愛梨は冷たい何かに囲まれていた。

「……なに…ここ、胃の中?」

全身がぬるりとした液体に包まれ、空気は重く、呼吸するたびに酸っぱい匂いが鼻を刺す。変身は解け、制服の裾が濡れて張りついている。


愛梨は慌ててポケットからスマホを取り出した。

「ダメだ……圏外になってる…」

液晶の隅に並ぶアンテナは一本も立っていない。


「…どうすれば、いいの…」

声は液体に溶け、かすかに泡立っただけだった。


そのとき――。

愛梨ーっ!!

くぐもった声が、外から必死に届こうとしていた。

パララだ。見えないけれど、確かにそこにいる。


愛梨は唇を噛み、拳をぎゅっと握りしめた。

鍵の魔法少女アイリーン

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

672

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚