テラーノベル
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『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
※死ネタです。苦手な方は🔙お願いします。
ベリ主、ロノ主。それぞれの視点でお楽しみ下さい。
Day.13『フルーレ・ガルシア』
人には誰にも耐えられない苦痛がある。
大切な人の死なら尚更。
守りたいのに守れなかった。俺は…どうすればいいんだ?
○月✕日 ドレスルームで主様の服を作る。
『……。』
俺はミシンを動かす。
(今日は俺の番か…いつもみたいに主様を庇って死ぬ。そして、また…繰り返す。)
『もう、繰り返したくないな…主様のあんな姿…見たくないよ…。』
コンコンッ。
『は、はい。』
『フルーレ、今いいかな?』
(主様の声…。)
『はい、どうぞ。』
ガチャッ
『ごめんね、あ、仕事中だった?』
『いえ、大丈夫ですよ。』
『フルーレに見せたいものがあるの。』
私は努めて明るく振る舞う。
『見せたいものですか?』
『うん、これ。』
私は後ろ手で隠してたものをフルーレに見せる。
『こ、子うさぎ…!』
『庭で見つけたの。可愛いでしょ♡』
『凄く可愛いです!でも、親はどうしたんでしょう…はぐれちゃったんですかね?』
『だから一緒に探しに行かない?』
『はい!行きたいです!』
((あと少しで主様と\フルーレともお別れだから、今くらい―――。))
なんて思ってしまうのは私\俺の心が
壊れているからなのか。歪んでいるのか。
もしくは…慣れてしまったのか。
裏庭
『あ、あの白いのかな?』
『そうですね、行きましょう。』
子うさぎを親の元に返す。
『元気でね〜。』
2人で手を振る。
『……。』
あぁ…名残惜しい。離れたくない。主様、主様……っ。
『…フルーレ。』
『…はい。』
『フルーレに…伝えなきゃいけないことがあるの。』
ドクンッ。
覚悟を決めたようにまっすぐフルーレを見つめる。
『っ、俺も、主様に話さないといけないことが―――。』
ヴーヴー!!
ヴーヴー!!
『『!?』』
残酷かな。時は既に遅し。
『…っ、主様!逃げましょう!』
『え、う、うん…!』
フルーレの手を握り、走り出す。
『はぁ、はぁ…。』
(とにかく、主様だけでも守らないと…。)
俺はレイピアを抜く。
#ベリアン・クライアン
ぷち
30
#願いを叶える
ぷち
1,691
『フルーレ・ガルシア…ちょこまかと目障りだな。ここで死ね。』
『フルーレ…。』
『…っ。』
俺は主様を裏庭の小屋の中に閉じ込める。
バタンッ!
『え……?』
『主様、さっきの伝えたいことは…。俺は主様に仕えられて幸せでした。俺は貴方の為に死にます。…さよなら。』
俺は小屋の鍵を壊し、開けられないようにした。
ガシャンっ!
『っ、嫌だ!フルーレ!フルーレぇ!!』
私はドアを叩く。
『…っ。』
俺は涙を流す。
俺が死ぬところなんて見て欲しくない。貴方には生きていて欲しいから。
『ふん。くだらないものを見せるな。本当に目障りだな。』
『お前の相手は俺だ。俺は主様を守る!』
ドンドンッ!!
『フルーレ!フルーレぇ!!』
しばらく経ってもフルーレの声はしなかった。
そして……。
ギィィ…。
『…ミヤジ?』
私は立ち上がる。
『フルーレ…フルーレは…?』
『……っ。』
ミヤジは黙って首を振る。
『っ……。またなのね…。また私は…っ。』
私はゆっくりと小屋の外に出てフルーレの傍にあるレイピアを拾う。
『……また、今日に戻ったら…いつか救ってあげるからね。』
『主様、何を…やめ…っ!』
スパッ!
ドサッ。
次で14日目。
この繰り返しを先に始めたのは執事達。
主様が死ぬのを回避するために繰り返すことを選んだ。
対して主様は執事が死ぬのを回避するためにこの繰り返しを受け入れた。
そして、これは同時に執事と主が願い、捻れた世界。お互いの願いは反発し合い…どちらかの願いが叶うには…重い代償が伴う。
そう。命という代償。そして、受け入れるという…覚悟。
死は避けられないという…運命を受け入れること。
次回
Day.14『カワカミ・ハナマル』
コメント
7件
全然見れなくて、ごめんなさーい、めっちゃ涙出てきました、なんかめっちゃ感動しちゃてあんま上手く話せないけど、熱中症キオつけながら頑張ってください
前はどっちか片方が亡くなって戻っていたけど、最近は主と、 執事も亡くなってる、、、まぁ執事が目の前で死んだら、 自♡♡♡たい気持ちにもなるわな、、 投稿ありがとうございます!このシリーズ大好きです!
うわあ…めちゃくちゃ切ない回でしたね。フルーレが「俺は貴方の為に死にます」って笑顔で言い放つとことか、もう……。主様が小屋のドア叩きながら叫ぶ声が耳に残ってます。ループものなのに「またなのね」っていう諦めと悲しみが混ざった台詞に、二人の積み重ねた時間の重さを感じました。設定の捻れ方も好みです、続きが気になる…!