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ぷち
1,195
『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
※死ネタです。苦手な方は🔙お願いします。
ベリ主、ロノ主。それぞれの視点でお楽しみ下さい。
Day.14『カワカミ・ハナマル』
過去に犯した罪は消えないまま、背中に刻まれた罪の証。私の心に刻まれた傷みはいつになったら消えるのかな。
『……。』
死ぬのは別に怖くない。俺はとうの昔に死ぬはずだった。いつ死ぬか分からない世界で生きてきた。イセの人間の俺はいつ死んだっておかしくない。主様を守って死ねるならそれこそ本望だ。
もう、主様のあんな姿は見たくねぇんだよ。
俺は畳の部屋で昼からお酒を飲んでいた。
○月✕日 ハナマルと2人きりでお酒を飲む。
『ハナマル、昼からお酒?』
『主様…見つかっちまったか。ユーハンには内緒にしてくれよ?』
しーっと口に指を当てる。
『じゃあ共犯ね。』
ハナマルの飲んでいたおちょこに口をつける。
ごくっ。
『…ぷはっ。美味しい。』
『間接キスだけど…?』
『…今は2人きりだから。誰も見てないからいいかなって。』
『おいおい、いつからそんな積極的になったんだ?』
『ふふっ。こんな私は嫌い?』
『いいや?むしろ嬉しい。』
主様の頭を撫でる。
(この後俺は死ぬんだ…少しくらいならいいよな。主様。)
『ねぇ。ハナマル。』
『ん?』
『最近変な夢を見るの。』
『夢……?』
『うん。1人ずつみんなが死んでいく悪夢。
おかしな夢なのよ。それが。目が覚めても覚めても今日を繰り返すの。そしてまた別の執事が死ぬの。今日も…もう14回目の今日なの。』
『っ、夢の話、だよな…?』
『……ずるいね。ハナマル。本当は全部――。』
と、その時――。
『――――――。』
ヴーヴー!ヴーヴー!
主様の言葉を遮るように天使の警報がなる。
『主様?今なんて――』
『……。』
私はそのまま黙って俯く。
『…っ。今は天使狩りの方が先だな。主様、力の解放を頼む。』
私は黙って本を開く。
『来たれ。闇の盟友よ。我は汝を召喚する。ここに、悪魔との契約により、ハナマルの力を解放せよ。』
『サンキュ。主様、じゃあ行こうぜ。場所は森か。』
私達は森へ向かう。
バサッ。バサッ。
『思ったより早かったね。悪魔執事の主。と、君は…スローンが手を焼いた執事か。名前は確か…』
『天使相手に名乗る名前なんかねぇよ。』
『ムカつく…まぁいいや。』
『主様。俺が必ず守る。』
『……うん。』
ハナマルはケルビムに向かって剣を振るう。
『く……っ。』
『……。』
全部知ってる癖に。隠し続けるんだね。ずるいよ。本当に。貴方に私は守らせない。
その前に死んであげるわ。
私はそっと口を開く。
『さよなら、ハナマル。』
『…!主様…?』
後ろを向くと主様の傍に天使がいるのが見える。
『っ!!主様、逃げろ、頼む……っ!!』
俺は剣を捨てて主様の元へ走る。
『!?ハナマル――!!ダメ、来ないで――!!』
ザシュッ!!
ビチャッ!
血飛沫が私の頬にかかる。
『は、はなまる…?』
『……。』
『急所を突いたから、もう死んだよ。残念だったね。…はぁ、ホント、人間って脆いよね。』
『はな、まる…』
『…時間切れだ。いいところなのにな…。悪魔執事の主を殺せるチャンスなのに。』
ケルビムは羽を広げ上に登っていく。
『……またこうなるのね。私が何を言っても執事は死ぬ。私が死ぬ未来をどうしても覆す。なんでよ。なんでなのよ…。』
チャキッ。
私はハナマルの武器を拾う。
『……まだ、諦めないわ。みんな必ず、救ってみせる。』
グサッ!!
自分の胸を突き、血を吐いて倒れる。
まだ諦めないつもりですか…主様。
抗い続けるのですね。未来を。
ですがそれ以上に我々執事は…貴方を想っているのです。貴方を死なせはしませんから。
次回
Day.15『シノノメ・ユーハン』
コメント
3件
ハナマル〜🥲 イセの人間は死と隣り合わせだったから 覚悟はできていたんだろうな、後、数人だ…結末が楽しみです! 投稿最近多くて、嬉しいです!自分のペースで頑張ってください! (ムーちゃんは出るのかな?)
うわぁぁぁハナマル回…!😭💔 昼間からお酒飲んでるシーン、ちょっと可愛くてドキっとしたのに…「間接キスだけど?」って言われて照れる主様との距離感、甘すぎてやばかったよ…!でも夢の話で一気に不穏になって、最後の「さよなら、ハナマル」で全部持ってかれた…。守る側も守られる側も、どっちも「死なせたくない」って想いでぶつかってるのが切なすぎる。もう次回ユーハン回…心の準備ができません😭✨