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あれから3週間、紅上は元カノ全員の身元と今どこにいるかを突き止めたらしい。
「こんなに早く情報が集まるのも金持ちだからか?」
「まぁ、そうだな」
「全く金持ちは何でもできるな‥」
「それよりこれから1人ずつ殺していくからな。」
「まずは花崎望からだ」
*
花崎望は文学部の帰りだった。
自分をもてあそんだクズ男を階段から突き落としてスカッとしていたのに、私が断れない性格なことをいいことに、文学部でやった飲み会の片付けをほとんどやらされた。まったく気分最低という感じだ。そのせいで帰りも遅くなってしまった。
大通りを出て小さな路地に入った。
しばらく進むと白いtシャツを着た男が立っていた。花崎望は素通りしようと思ったが男に話しかけられた。
「ねぇ、ちょっといいかな。」
「はい?」
「きみさ、東本の元カノだよね。」
「?、はい、そうですけど…」
花崎望はすこし怖くなった。
「あいつがきみのこと殺したがってるんだよね」
「は?」
グサっ!!
という音とともに彼女の背中は赤く染まった。花崎望は倒れた。
え?どういうこと?私真面目に生きてただけなのに!人生で初めてのかれ彼氏がクズ男だったから階段から突き落としただけなのに!
男がもう1人来た。東本だ。
「周りに人はいなかったか?」
「ああ、いなかった」
「それは良かった。」
「もう殺したのか」
花崎望は東本を睨んだ。
「おおっとぉまだ死んでないじゃないか」
「おまえの‥せいで‥」
「殺すとしよう」
紅上は躊躇いもなく花崎望ののどを刺した。