待っていたのは元彼の徹先輩。
『徹先輩…なんで…』
オイカワ「女の子1人で夜に帰らせる訳にはいかないでしょ〜?」
はい、おつかれさま、と温かいココアを渡された。
落とすわけにはいかないので受け取る。
『あ、、ありがとうございます、、』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
お礼を言い、街灯が少ない帰路を2人会話はなく歩く。
確かに心配してくれるのはありがとうだけど…
いやいや…徹先輩…私たちもう別れたし…
私…色々言ったよね…?
白布くんまで巻き込んで前に修羅場って大変だったのに…
だし、さっきは迷惑かけちゃったし…
ぐるぐる。
色んな事を考えながら時間だけがすぎる。
カツ…カツ…
とローファーの音だけが聞こえる。
き…気まづい
ほんと、徹先輩一体何を考えてんだろ
元カノの私に、前にあれほど強く言ったのに
こうやって昔みたいに優しく…
ハッ
だめだめ、今は私には大好きな白布くんっていう彼氏がいるんだし!
他の男の優しさなんてそんなもん知るか!
家まで送ってもらってありがとうだけ言って、さよならバイバイ👋だ!
オイカワ「あはは、美樹ちゃん1人で十面相して面白いね」
へ…?
私はどうやら色々考えながら体も動いてたらしい
オイカワ「あはは!ほんと…全然変わんないネ、、」
徹先輩はお腹を抱えて笑う。
『もう…!何が面白いんですか!私は色々考えて…ッ』
そう言って徹先輩の方を見る。
すると徹先輩と目が合った。
お互い無言で見つめ合う。
目線をそらすタイミングを完全に失ってしまった。
だめだ…こんなの…
頭の中は真っ白で、どうしようと思っていたら徹先輩はフッと笑って言った。
その笑顔は…
オイカワ「今日はお疲れ様、今日の事は気にしなくていいからね。
美樹ちゃんはいつも1人で溜め込んじゃうから頼れる人に頼りなよ。お兄さんとか…あと前に言ってた白布、くんにね」
ポンポン
私の頭を徹先輩は撫でたかと思うと
いつの間にか家の前まで着いていて、
徹先輩は、じゃあねと手を振って行ってしまった。
やばい。
落ち込んでいるからかもしれない
落ち込んでいる時にこうやって優しくされてるからだ。
だから…鳴り止め。
さっきから徹先輩に聞こえるんじゃないかってくらい速くて大きな私の心臓の音。
コメント
2件
白布ん見てたらやばいぞ
及川さんに恋しちゃいそう笑