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「そんな大声出さなくても・・・」
「あぁ、すみません。取り乱して」
こちら、寿崎航。突如謎のブラックホールに吸い込まれて、クロネコの部屋に来てしまいました。それについ驚いて、大声を出してしまったところ、ビターさんに説教を喰らっている学生の図になります。
「聞きたいことは沢山あるし、質問をしても良いかしら?ビター、紅茶とプリンを」
「合点承知。ショコラ」
手際よく、注がれていく紅茶を眺めながら、本当にクロネコの部屋に来てしまったんだと思う。嬉しい気持ちもあるが、あの世界に帰れるのか、それが不安な心残りでもあった。
「まず、どうやってここに来たのかしら。答えられる範囲でいいから、答えてちょうだい」
「かくかくしかじかで」
「成程ね。謎のブラックホールに吸い込まれて、気が付いたらここに」
「そうなんです。自分でも何だか・・・」
「おっと、自己紹介が遅れたわね。私はショコラ・アルカラム。ここ、カフェアビアントを経営しているわ。ショコラと呼んで」
「僕は、ビター・アルカラム。アルカラム家の、長男。ショコラと同じくカフェアビアントを経営しているよ」
「僕は、寿崎航。ワタルって呼んで下さい。その、宜しくお願いします」
「ええ、宜しく。ところで、ワタルは家はあるのかしら」
しまった!家、ない。あの世界でも孤児院暮らしだったから実質家ないか。けど、家ないのはちょっと厳しいかも。
そのとき、扉の鈴が鳴った。誰か来た。カフェアビアントだし、お客さんも普通に来るよね。誰が、来たのだろう?
「やあ、姉さん。遊びにきたよ」
「ビターお兄ちゃん、久しぶりだにゃ!って、誰この人?」
「こんにちは、ワタルと言います」
「ワタルちゃん、よろしくにゃ!」
「あの、男性です、よ?」
「!?」
全員気づいてなかったぽいな。勘違いされることもあるっちゃあるけど、まさかここまでとは。
「ご、ごめんなさい。あまりにも綺麗だったから、つい女性だと・・・」
「全力謝罪」
「それは本当かい?男性だったとは」
「本当にごめんにゃ、不快な気分にさせちゃって。申し訳ないにゃ」
皆にここに来るまでの経緯を話した。
「そんなことが現実にあり得るなんて」
「驚きの連続で、目が回ってきたにゃ」
「ええっと、問題は二つ。一つめは、家がない事。お金はないし、知り合いもいない」
「確かに、それは大問題だね」
「もう一つは、僕の他にも被害者がいる事」
「!?」
「ワタルの他にも、謎のブラックホールに吸い込まれた人たちが居るのかい!?」
「はい、正確には九人。全て僕の仕事仲間です。家族同然なので、早く助け出したいんです」
沈黙が続いた。長い沈黙だった。アルカラムの皆さんも何か考えているように見えた。
「・・・ウチに来る?」
「え、良いんですか?」
「それが一番良いわね。一時保護という形でお母さん、お父さんにも話をつけておくから」
「僕も賛成。賑やかになりそうだね」
「私もだにゃ。宜しく、ワタルくん!」
知らない世界に来てしまった僕、アルカラムの皆さんにお世話になるそうです。
わどぴーʚ🌶 ɞ
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コメント
1件
うわっ、第2話読んだ!異世界転移してクロネコカフェにたどり着くって、もう設定だけで可愛いすぎるだろ🍫 紅茶とプリン出てくるし、ショコラさんもビターさんも優しそうでほっとしたわ。ワタルが女性と間違われて「全力謝罪」って流れ、思わず笑ったw でも9人の仲間がまだ行方不明ってのが気になるな…次どうなるんだろ。めっちゃ続き気になる🔥