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その瞳から、顔を逸らせない。
息の吸い方さえも忘れてしまいそうだ。
全身の筋肉が強張り、次第に恐怖からか震え出す。
アラスター「・・・これは驚きです」
アラスター「〇〇、貴女・・・彼と知り合いだったんですねぇ」
〇〇「ッ・・・・・・、・・・・・・」
アラスター「・・・ですが残念ですねヴォックス」
アラスター「彼女はあまり喜ばしい再会とは感じていないようですよ?」
アラスター「次はもっと、女性に喜ばれるシチュエーションを用意しておくことですねぇ」
挑発のつもりなのか、アラスターは軽い調子でその悪魔へと軽口を吐く。
ヴォックス「そんなちゃちな挑発に乗るかよ」
ヴォックス「お前の小細工なんてのはお見通しだ・・・ヴェルヴェット!」
ヴェルヴェット「は~いはい、ハハハッ!」
アラスター「・・・!!」
アラスターの挑発の裏で、彼の触手が私の身体に巻き付くコードを取り去ろうとする。
しかし見越されていたのか、遠巻きに見ていた悪魔の力でその触手も押さえ込まれてしまった。
ヴォックス「お前との決着も捨てがたいが・・・今日はこいつがメインディッシュだ」
ヴァレンティノ「へぇ~?妬けるなヴォックス」
アラスター「・・・これはまた、たいした執着をお持ちのようで」
ヴォックス「いい加減黙れ」
不機嫌そうな声でぴしゃりと言うと、彼は咳払いをひとつしてスーツの襟を正す。
ヴォックス「せっかくの我々の再会に、その古臭い声は似合わない・・・」
ヴォックス「・・・ヴァル、ヴェルヴェト、ちょっと遊んでやれ!」
凶悪な笑みで声高らかに言い放つ。すると――
ヴァレンティノ「うおっ!?」
ヴェルヴェット「はぁ!?」
彼の叫びとほぼ同時に、轟音と共にアラスターたちの足場が崩れ始める。
〇〇「アラスター!!」
足場を失った3人が体勢を崩す中一瞬だけ目が合ったが、すぐにその姿すら見えなくなる。
ヴァレンティノ「ッおい!ここまでは聞いてねぇぞ!」
ヴェルヴェット「ったくもう!相談も無しに好き勝手しやがってアイツ!!」
そんな文句が聞こえたのもほんの一瞬で、アラスターたちは階下へと姿を消してしまった。