テラーノベル
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ヴォックス「さて、これで邪魔はいなくなった」
ヴォックス「なあ〇〇・・・俺がどれだけこの時を待っていたか、分かるか?」
ヴォックス「ずっと・・・ずっとだ・・・!」
ヴォックス「お前が落ちてくるのを・・・こうしてもう一度俺の前に跪かせる日を・・・俺は待っていたんだよ・・・!」
息を荒げ、興奮した様子で見下ろされる。
〇〇「ヴィンセント・・・・・・」
震える声で、その名前を呼ぶ。
ヴォックス「そうだな・・・だがこの世界で俺はヴォックスとして・・・」
ヴォックス「人ではなく、上級悪魔として生きてる」
ヴォックス「あの頃の名も捨てがたいが・・・お前もそう呼ぶんだ、〇〇」
顔を一際近づけ、頬をするりと撫でられる。
その冷たい指先の動きに、思わず身震いをした。
〇〇「さわ・・・ら、ないで・・・・・・」
ヴォックス「・・・・・・・・・なに?」
〇〇「もう・・・貴方と関わる気は、ないの・・・・・・」
〇〇「・・・もう、許して・・・・・・」
震える体に鞭を打って、か細くではあるがその恐怖に抗う。
少しの沈黙の後、感情の読み取れない溜息が一つ聞こえた。
ヴォックス「・・・・・・ああ、〇〇・・・」
〇〇「あ”あ”あ”ぁッ・・・!!い”、ぁ・・・ッ!!」
ヴォックスの表情がふと消えたかと思うと、
意識が飛びそうなほどに強い衝撃が全身を巡る。
乱雑に前髪を掴まれ、四肢から流れ込む電流の痛みに思考がショートする。
ヴォックス「変わらないなあ〇〇、その反抗的な態度は・・・」
ヴォックス「生きていたあの頃から、お前はどうしても俺の理想通りにはならない」
ヴォックス「この地獄でもそうだ・・・よりにもよってあのアラスターと一緒にあのホテルにいるなんてなあ・・・!!」
強い憤りをぶつけるように、半ば叫ぶようにまくし立てられる。
ヴォックス「どうして分からない?どうして俺の思うとおりに動けない!」
ヴォックス「理想から遠のくばかりのアバズレが・・・!!」
〇〇「――ッッ!――ッが、あ”・・・・・・っ・・・!」
一際強い電流が流され、拘束が解かれると同時に床へと倒れ込んだ。
受け身を取る余裕も、その顔を見上げる気力すらも残っていない。
かろうじて意識だけはある、そんな極限の状態だった。
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