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 今日はいつもより寒い日。ボンちゃんも寒さで目覚めました。

 時計を見るとまだ朝の7時。せっかくの日曜日なのに早く目覚めてちょっぴり不機嫌。けど、布団が暖かくて二度寝にはピッタリでした。

 もう一度布団に潜って目を閉じる、その快感には抗えなかったのです。

 次に目が覚めたのは9時半。しっかりとお寝坊さん。

 どうやら外は雨が降っているようです。太陽が出ていない目覚めはそれこそ良いものでは無いけれど、音を聞くとなんだか心が落ち着く。

 ふと、下を見ると昨日撒いた豆が落ちてました。昨日の夜は静かで落ち着いたけれど、雨が降って薄暗い昼間はまた別な意味で落ち着く。同じ景色でも、感じ方は毎度異なるからこそ、ただの日常でも人生は楽しい。

 とは言っても、今日は出かける予定もないし、出かけられる天気でもないから、家でゆっくりすることにしました。

 朝ごはん。今日はトーストに目玉焼きを乗せた、よくあるbreakfast。そして、ボンちゃんの好きなお紅茶を飲むのです。焼いたトーストの表面がサクッとしていて、とても美味しい。お紅茶も体を温めてくれて、この温もりは休日ってかんじだ。もし今日学校があればこんな風に思うこともないだろう。

 さて、朝ごはんを食べたあと、何をするかと言えばゲームだ。実はボンちゃん、ゲームがとっても大好き。暇な日はいつも画面とにらめっこをしています。

 ボンちゃんがゲームをしている間にちょっぴり別のお話。ボンちゃんを支えるお父さんと、お母さんの紹介でもしましょう。

 まずはお母さん、47歳。専業主婦です。と言いつつ、最近はスーパーでレジのパートに入ったとか…

 次はお父さん、48歳。屈強な男。主に地元に拠点を置いている小さな会社の経営者。

見た目とのギャップが凄い、頼れる父親です。昔、地元では負け知らずのガキ大将だっんだとか…

 さてさて、ボンちゃんがゲームをしている間、あっという間に時間が過ぎてお昼の時間になりました。今日はすき焼き。これもボンちゃんの大好物。色んな具材を暑がりながら頬張るボンちゃん。舌やけどしないように気をつけてね。

 ご飯が食べ終わったらどの家も洗い物をします。今日はボンちゃんの当番。慣れた手つきで食器類をピカピカにします。

 一方その頃、お父さんはなんだか慌ただしい様子。どうやら仕事の件でトラブルが起きたそう。本当は今日休みのはずなのに、頑張れ父ちゃん。

 洗い物を終えたぼんちゃんは自分の部屋へと戻ります。それと同時に、お母さんは部屋の掃除を始めます。腰痛持ちだけど、自分の仕事をしっかりこなす、責任感のあるお母さん。この後ボンちゃんにマッサージをしてもらうつもりです。

 ボンちゃんは相変わらず、ゲームに夢中。

 さてお母さんはと言うと、一通りの仕事を終えて、溜まっているドラマの消化中でございます。お紅茶で、少しお高いチョコをつまみながら、テレビと睨めっこ。ボンちゃんのお紅茶好きと、何かとにらめっこするのはは母さん由来です。

 時間はいよいよ6時を過ぎて、夕飯の準備の時間です。でも今日は楽ちん。なって言ったって、すき焼きの残りでうどんにすればいいんですから。そのために、お母さんはボンちゃんたちのお米の量をいつもより多くよそっていました。戦略的な母さんです。

 夕飯がそろそろ出来上がる頃、お父さんが帰ってきました。トラブルは無事解決、しかし、疲れている様子。ですが、夕飯を食べれば復活することを母さんは知っています。

 母さんは鍋に追加のお肉を投入。そして、少しずつ野菜を補充し、昼と夜で2度美味しい、牛すきうどんの汁が出来上がりました。

「ごはーん」

 2階にいる2人に向かってそう言うと、ボンちゃんとお父さんはいつも通り階段を駆け下りてきます。

「いただきます」

 美味しい、美味しい、そう言いながらうどんを啜る2人。そして、それを見守る母さん。小さい頃のボンちゃんと、若い頃のお父さんの姿が脳にチラついて、変わらないなと、内心思ったり。

 夕飯を食べ終われば、ついにボンちゃんのマッサージタイムです。母さんは今日、それを楽しみに生きていました。ボンちゃんは美味しいうどんを食べて上機嫌。快く母さんの要求を聞き入れて、母さんが満足するまで腰を押してあげました。

 時は進んで9時半。風呂や歯磨きをら終えて、再び画面に向き合います。ボンちゃん曰く、遂にボスとの一騎打ちなんだとか。今画面ではボンちゃんの操作するキャラと、ボスが激しい戦いを繰り広げていす。

 激闘の末勝利したのはボンちゃん。ボス討伐後のどんでん返しに興奮し、エンディングで大号泣中のボンちゃん。達成感と、ゲームが終わった喪失感で満たされたボンちゃんが時計を見れば、あっという間に0時。とうとう日付が変わってしまいました。

 スタッフロールが終わると直ぐに電源を切って、布団の中に入るボンちゃん。

 よい休日を過ごせたかと聞けば、彼はきっと頷くでしょう。

 明日は当たり前にボンちゃんは休み、お父さんは仕事、母さんは昔の友達とランチに行くようです。

 明日は何をして過ごそうか。ボンちゃんの引きこもり生活はまだ始まったばかり…

 今日もボンちゃんは生きている。

ボンちゃんは今日も生きている

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