テラーノベル
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nq side――――――――――
『みんな…!やったぞ!!勝ったぞー!!』
無線から署長の嬉しそうな声が聞こえた。それをしきりにみんなもお疲れ様やありがとうなど、沢山無線で喋っている。
『とりあえず、治療が終わった人次第、会議室に来てくれ。』
『了解ー』
『分かりました!』
『おけーい』
「はーい」
そう俺は返事を言うと皇帝やミンドリー、エギが近くにいることに気がついた。
「おーい!みんな」
「お!成瀬ー」
「やったな!勝ったぞ」
「そうっすねー!」
被害は予想より少なかった。
破壊された家やマンション、商業施設も少なく、敵もロスヨントスよりはるかに少なかったそうだ。
あんな手紙に大袈裟なこと書きやがって…
大したことないじゃないか。
…
俺はあることに気づいた。
確かあいつらからの手紙には
“ ふたつの世界 ”と書かれていた。
世界は1つしかない…と思うけど。
もし仮に、世界が2つ以上あり、本当の目的の世界がこっちじゃないとしたら…。
…考えすぎか
そして俺は辺りを見渡し、とある人物がいないことに気づく。
「あれ?らだお先輩どこいった?」
その時、無線が入った。
ザザッ
『青井らだお退勤します…』
rd side――――――――――
無線で勝利の報告が届いた時。
俺は静かに目を閉じた。
気持ちを落ち着かせないと…。
ふらん
5,889
Nera🍀︎❄🐈⬛
5,317
#CR
兎ゞ亜 @はじめたばかり
10,839
周囲では仲間たちが動き始めている。
報告。確認。後処理。
「らだおー?」
振り向くと、署長が心配そうにこちらを見ていた。
「……大丈夫か」
「大丈夫です」
そう答えた。嘘だった。
大丈夫なはずがない。
ポケットの中の端末を握りしめる。
あの電話からまともな連絡は来ていない。
ぐちつぼとも繋がらない。
運営国がどうなったのかも分からない。
「…戻る」
「ん?」
「あぁ…すみません、俺退勤します…」
「体調悪いのか?」
「少し…」
「…分かった安静にしろよ」
そして俺は無線を入れる
「青井らだお退勤します…」
俺はすぐ無線を抜け、走り出す。
運営国へ帰るため。
「……頼む」
今さら祈ったところで変わらない。
分かっている。それでも。生きていてくれ。
俺は警察署に戻り、ロッカーを開いた。
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そこにあったのは
俺が知っている運営国ではなかった。
崩れた城壁。黒く焦げた地面。立ち上る煙。静かすぎた。
俺は立ち尽くした。言葉が出ない。
電話越しでは分かっていた。
覚悟もしていた。
それでも実際に見るのは、全く別だった。
「……なんだよ、これ……」
見慣れているはずの景色や何度も歩いた道、何度も見た建物。
それらが無残な姿を晒していた。
煙の匂いが鼻につく。
あまりにも静かすぎた。
「……らっだぁ」
前から声が聞こえる。
俺は顔を上げた。
そこに立っていたのはぐちつぼだった。
俺は一瞬、言葉が出なかった。
ぐちつぼの服は汚れている。
腕には包帯。顔にも細かい傷。
疲れ切った顔だった。
自国ではないのに守ってくれた。
「……おう」
「生きてたか」
「そっちもな」
「……みんなは?」
ぐちつぼの表情が曇った。
その反応だけで嫌な予感がする。
「コンタミさんとレウさんは見つかった」
「救護室にいる」
それを聞いた瞬間、俺はやっと息が出来た
生きている。よかった、本当に。
けれど。
ぐちつぼは、話を続けなかった。
「……きょーさんは?」
その名前を口にした瞬間
ぐちつぼが目を伏せた。
「まだ、見つかってない」
「みどりくんが探してる」
「ずっとな」
「…分かった」
「探そう」
そして俺らはきょーさんを探しているみどりくんと合流し、捜索を開始した。
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コメント
3件
重イ、…重いよぉ…
うわ…このエピソード、一気に空気変わったね🥀 勝利の報告が入って喜んでたのに、らだお先輩が急に退勤して運営国に戻るシーン、すごく切なかった。 「生きてたか」「そっちもな」のやり取り、短いのに重みがあって胸がぎゅってなった。 きょーさんまだ見つかってないの、すごく気になる…。 「ふたつの世界」の伏線もまだ回収されてないし、続きが待ちきれないです。 ポテサラさん、今回も本当に素晴らしかったです。ありがとうございます🤍