テラーノベル
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雛宝「私になにかヨージでもあるの?」
雛宝「__”祓い屋”」
輝「うん、ちょっとね」
祓い屋はにっこりと笑った……ように見えるだけで、
目は全く笑っていない
こわぁー……
輝「僕、君に聞きたいことがあるんだ」
雛宝「なんでしょー?」
祓い屋はカチャリという音と共に、
刀を取り出し、その先を私の目の前でギラつかせる
輝「なぜ七不思議でもない、君のような怪異が……」
輝「”そんな力”を持っている?」
あれれ〜
雛宝「…………さっすがだねー」
私が怪異だということはもちろん、
私の”持っている力”まで勘付くだなんてねー
思ってもなかったよー
だって、
雛宝「普にもバレなかったのに……」
七不思議さえ気づかないことを
いとも簡単に見破る
ほーんと不思議だね〜
私の力__
当たり前だけど、大前提として、私は七不思議じゃありませーん
だから、そんなに強くないはず……
って思うでしょー?
でも、
__私は私じゃない
50年以上前に死んでいる、柚木雛宝じゃない
私は死者ではなく、”怪異”だ
それも、
雛宝「しょーがないなぁ………」
雛宝「聞きたい?」
私は柚木雛宝の
どーせ、結局普のためなんでしょ?
__司………。
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