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何とか間に合った。遅刻したら何故だか知らんけど、僕だけ殴られるんだよね……これ、いじめだよね!?
…いじめって軽く言えてる時点でまだいじめではないか。
僕は教科書を取り出した。1時間目が僕の苦手な科目だからだ。今のうちに勉強しとかないと。
すると、
「れいじ先輩!」
と言う、少年の声が聞こえた。ほぼ毎日聞いたことがある。謎の安心感があって、僕の夢を支えてくれる人、その名は…
「せいた!?」
せいた。5年生で、僕と同じサッカーに通ってるんだ。何か僕を尊敬しているみたいだけど、それが本当なのか分からないんだよね。ほぼ毎日僕たちのクラスの教室にはいるんだよね。それにしても、せいたは一体何しに来たんだろう。そろそろチャイムが鳴るし…
「れいじ先輩!今日サッカークラブ集合かかってますよ!早くしないと!」
「あ!?え?!やばっ!」
すっかり忘れてた。僕とせいたはこんな風に結構仲がよくて、支えあってるんだ。
「もう!早くしてくださいよ!」
「ごめんごめんっ!」
僕はせいたに謝った。もしかしたらせいたは、僕より優秀かもしれない。
「で、何の集まりだっけ?」
「んもー!今日は全国大会に行くから、そのレギュラーの選手を決めるんでしょ!」
せいたは微妙にキレながら言った。
「そうだった!!?僕がいないと負けるじゃん!」
「だからですよ!」
僕がほとんど点を取ってるんだ。そのせいで、僕はほぼ毎回レギュラーなんだ。
僕のお陰で勝ててるってなると、僕がいないと負けるんだよ!?責任重大じゃん!?
「ねぇせいたぁ!?あと何分!?」
「あと10秒でつかないと!」
ヤバいって!?
10
9
8
7
6
「はい!ついた!」
「はやっ!?」
せいたもギリギリでついた。
「お、おぉ、二人とも、お疲れさん」
先生が冷や汗をかきながら言った。一応、僕、50m走4秒台だからね!
まあ、何とかレギュラー入りは確保できた。せいたもレギュラー入りだ。
せいたは結構なサポーターだ。僕一人でも勝てるっちゃ勝てるけど、せいたがいると、相手には一点も入らないんだ。せいたがいないと一点ぐらいは入っちゃうからね、それにしても、本当に危なかったな。もし間に合わなかったら絶対負けてたでしょ!
あ、ひとつ言うね。
僕がいるとみんな練習怠るんじゃないって思うじゃん?
僕のところの場合はね、僕に勝てるように練習しろって言われてるんだ。ほぼ不可能に近いけど。でもね、人ってある程度目標が高くないと頑張れないんだってさ。
自分に甘い人は低くしちゃうからね。目標。でもさ、この目標は流石に高すぎるよねぇ…
とまあ、雑談はここまで!
勿論、次の授業は遅れたよ☆
授業中
「で、Aさんはこれぐらい走って…」
僕は数学が苦手だ。え?小学六年生はまだ算数じゃないのかって?
さっきも言ったじゃないか!ただの小学六年生じゃないんだ!
「それで……この答えは………れいじ!答えろ!」
「えぇっ!?」
僕が当てられた。何で!?
「え、えっと…分かりません!」
「んだよ!反省文!」
「ええっ!?」
『はははw』
僕とこの先生は何故か話が面白いらしい。因みに、この先生の名前がK助先生。
うん、Kの意味ない。
一応、反省文はかかない。だって、茶番なんだもん!
「じゃあ、分かりやすく教えるぞ~、これはなー」
K助先生の話はとっても分かりやすい。絶対塾の先生の方が良いと思う。僕視点ではだけどね!?
休み時間
「れいじせんぱーい!」
「おぉっ!?せいた!?」
またせいたがやってきた。今回はどうした?
「あ、今回はただ来たかっただけですから」
大体いつもこんな感じ。本当何なんだよ。
「あ、でも、幸実先輩は?」
「あ、幸実?」
幸実。忘れてないよね?あの、凜とかいう人といた人。
「いいよ、呼んでくる」
僕は幸実を呼んでみた。
「幸実~、何かせいたが呼んでる」
「あ、分かった」
何とか幸実はせいたのところにいった。
これがいつもの僕の暮らしかなー?
でも、このときの僕は知らない。
僕がサッカーが大っ嫌いになるということを──
はい!すみません!遅れた!
テラー事態を忘れてた…(ダメじゃん)
はい!すみませんでした!
これは5話ぐらいで終わるかなぁ…
ま、まあ!頑張るぜ!