TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

次の日

僕はいつも通り学校に行った。今日もまたいつもの生活が待っていると、そう思っていた。

「………」

そこには、ボロボロになってるサッカーボールがあった。それは、僕の愛用のボールだった。

「……嘘だ、え?だ、誰が…」

この時、僕の視界は滲んだ。滲んだ世界でも、サッカーボール。それだけが、はっきりと、姿が見えてしまった。

「………誰だよ、こんなんにしたやつ」

僕は何も感じなかった。ただ、憎しみと怒りがオーバーしてしまって、頭が真っ白になった。

すると、凛と幸実が僕の方に駆け寄ってきた。

「れいじ!?えっ、何でサッカーボールが…」

「え、れいじ?一体何が…」

二人は僕のことを本気で心配していた。しかし、今の僕には本当に心配しているようには感じなくて、煽ってるのか、それとも哀れだと思ってるのかという考えしかなかった。僕は、二人に目で訴えた。ポロポロと何かが落ちていく音を感じた。

「と、取りあえず!教室に行こ!そこから話そう!」

幸実は優しく手を掴み、僕を教室へと移動させた。





教室

僕はボロボロになったサッカーボールを持って、教室に入った。そのときの僕は涙が止まらなくて、もう喉がとても渇いていた。これ以上泣いたら脱水状態になるほど泣いていた。ぼくは自分の席に座る。

「れ、れいじ!?どうしたんだよ!」

教室ですぐに駆け寄ってきたのはあつひろだった。あつひろは一応友達だ。僕は声を震わせながら、サッカーボールを置いて話した。

あつひろはそのサッカーボールを見て様子に気づいたようだった。すると、あつひろは僕をそっと抱いた。「俺が必ず犯人を見つける」という思いが伝わった。もう泣きたくないのに、更に涙が零れた。その時、僕は感じた。

僕は、みんなから大切にされてるって。

すると、K助先生が教室に入ってきた。

「おい、みんな、何あつま………って、れいじ!?どうしたんだ!?」

K助先生はすぐに僕の違和感に気づいて寄ってきた。

「…なぁ!れいじに何があったか分かるやつはいるか!?」

K助先生はクラスのみんなに声をかけた。すると、幸実と凜が手を挙げた。

「れいじのサッカーボールを何者かがぶっ壊して、こうなったんだと思います」

「私たちが登校したられいじが泣いてるところを見つけて、教室まで連れてきたんです 」

二人は簡単に、分かりやすく(?)教えた。すると、K助先生が考え込むように言った。

「もしかして、れいじ、お前、恨まれてるかもしれない」

「…え」

僕はK助先生の言葉に驚いた。まさかと思った。確かに僕は一番サッカーが上手い。もう日本常識にまで来た。何でサッカーボールをこんなんにしたのかの接点が分からない。

「これは憶測だが、もしかしたらメンタルをボロボロにして、うつ病にさせて、一生サッカーをできなくしてやろうと考えたんじゃないかな?」

K助先生が真剣な眼差しでボロボロなサッカーボールを見つめた。




昼休み

僕は珍しく教室の中にいた。外に出かける気にもなれなかった。

「れいじせんぱーい?」

せいたの声が聞こえた。せいたにはなるべく、元気な声で反応させたい。だから、僕は頑張って、声が震えないように言った。

「せいた?どうしたの?」

僕の声はまるで芯がどこかに消えたような声だった。そんな小さな違和感をせいたは気付いてしまった。

「れ、れいじ先輩!どうしたんですか!」

せいたが心配そうな声で僕に問い詰めた。せいたの目には少し水が溜まっていた。だけど、その気持ちをぐっと堪えているのが見ているだけで分かってしまった。

これ以上は嘘は吐けない。本当のことを言おう。僕はそう心に決めた。

「実は、僕のサッカーボールが何者かにボロボロにされて……それで、心が少し折れちゃって…」

また僕の視界が滲む。本当は滲みたくないのに。その様子を感じ取ったのか、せいたは黙り混んでしまった。すると、せいたはブツブツと何か一人言を言い始めた。

「せ、せいた?一体何を…」

僕はせいたに質問した。

「あ、いえ、こちらの問題なので……でも、酷いですね!れいじ先輩!安心してください!僕はいつでもれいじ先輩の味方です!困ったことがあったら僕に相談してください!」

そう返されてしまった。本当に何を話していたのだろうか。しかし、少しせいたと話したらスッキリした気持ちになった。

「ありがとうせいた。少しスッキリしたよ」

「いえいえ、困ったときはお互い様ですよ!れいじ先輩!」

せいたはにこにこ笑顔を僕に見せた。多分元気付けるためだろう。

「それでは!困ったことがあったら言ってくださいねぇ!」

せいたはそういって、自分の教室に行ってしまった。





僕はベッドの上でボロボロにされてしまったサッカーボールを見ていた。何だかとってもイラついてきたんだ。

僕はハサミを取り出した。もういらない。こんなの。僕は、サッカーボールに向かってハサミを振り落とした。

僕は狂ったように、サッカーボールを更に壊していった。そして、とどめに拳で破壊した。

もう、この時、サッカーが大嫌いになっていた。もうその単語すら聞きたくないぐらいだった。

僕は、そのまま、寝てしまった。




ふぅ!第3話、終わり!

え、とっても久しぶり!サムネもようやく完成したよぉ!(まだ終わってないから)

ちゃ、ちゃんと頑張るから!ね?(おい)

………続き書きにくくなったじゃねぇか!(知るか)

思い出す夢に向かいたい!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

4

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚