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【我慢】
sh視点
まただ。
どうせ今日も入ってる。
kn『ほら、口開けて?』
一昨日は睡眠薬、昨日は精力剤。
kn『お腹すいてないの?』
sh「空いてない」
kn『でもほら、一食抜くのは体に悪いから』
一食なんかで健康状態変わるかよ。
sh「腹減ってねぇって、」
kn『バレる嘘はつく必要ないから』
こいつは何故かいつもより真剣な顔を浮かべている。
だがそれがなんの企みもない純粋無垢なものとは、一切思えなかった。
毎日味はいい。
それならばもういっそ振り切ってしまおう。
欲求に身を預けて口を開けた。
おかしい。
さっき行ったばかりなのに。
sh「…おい、」
kn『なに?』
sh「トイレ行く」
kn『えぇ?さっき行ったばっかじゃん』
結局こいつかよ。
上がることを抑えきれていない口角が全てを物語っている。
kn『ねぇ、我慢しよ?』
sh「は、?…ばかじゃねぇの」
kn『そういうの好きそうだし、』
何をどう言おうが男が拘束具を外すことはなく、ただただ時間が過ぎていく。
どれだけ抵抗の意を示そうが主導権は握られているわけで、なんの意味も成さない。
sh「そういうのいいから、早く行かせろよ 」
kn『んー?』
白々しくとぼけると男は部屋から出て行った。
その間も尿意は高まるばかり。
簡単に拘束から抜け出せるはずもない。
それどころか、身を捩れば捩るほど膀胱が圧迫されるような感覚に冷や汗がでた。
男が部屋に帰ってくると、その手には1本の空のペットボトルが握られている。
キャップを外して飲み口を俺のモノにあてた。
kn『いつでも、出していいよ?』
さーっと血の気が引いていく。
解放する気もなければここで出させるというのか。
失禁に近い屈辱を想像して息が詰まる。
その時、突然下腹部を強く押された。
sh「ちょッ、っ…!」
kn『焦ってんのかわいい』
kn『でももう我慢する必要ないよ?』
kn『ほら、出しちゃいなよ』
魔法のような囁きと共に、温かい手のひら全体で腹を圧迫される。
薬の力に抗えるはずもなく、すっと力が抜けた。
sh「ぁ、っ…」
解放感に加え、徐々に羞恥心が芽生える。
空のペットボトルに注がれていく液体の音が大袈裟に聞こえて仕方がない。
止まることを知らず、堪えていた分が全て放たれた。
止まった頃にはプライドなんて欠片も残っていない。
もう、どうでもいいか。
kn『見て、いっぱい出たね』
kn『ペットボトル触ってみて、温かいね』
いつになったら、終わるんだろうか。