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寂しく暗い静かなセカイに響くのはボクの足音だけだった。

 

 

 

もう、何も無いって分かってるけど、、

 

 

でも、出来れば永遠セカイに居たい。

 

 

 

そんな事を思っていると後ろから声を掛けられた。

 

 

「 ……あら?瑞希? 」

 

 

『 え……ルカ、? 』

 

 

ルカはニヤリと意味深に笑うと、近くにある階段?に座る。

 

 

 

「 …噂は本当だったのね 」

 

 

『 う、噂…って、何…… 』

 

 

゛噂 ゛ あまり好きじゃない単語。

 

 

「 …ミクから聞いたの。瑞希と絵名がセカイの果てを探しに歩いてるって 」

 

 

『 ……へ、へぇ…。 』

 

 

「 絵名は……もう、帰ってしまったの? 」

 

 

『 うん…さっき帰ったよ 』

 

 

「 あら〜残念…話したかったのに 」

 

 

ルカは髪を指でくるくる巻く。




 

「 …この前瑞希にアイロンでヘアアレンジをして貰ったわよね? 」

 

 

『 え、うん…した、けど、? 』

 

 

「 もう一度して貰いたいんだけど…いいかしら? 」

 

 

ルカは足を組み、ボクをジーッと見詰める。

 

 

『 え…いい、けど……今じゃダメなの、? 』

 

 

「 …だって大変でしょう? 」

「 今度がいいわ♪ 」

 

 

『 ……まぁ、大丈夫だけど…  』

 

 

「 ふふっ、ありがとう♪楽しみにしてるわ 」

 

 

『 うん…… 』

 

 

こんなボクに期待してくれてるんだ、と思うと少し虚しくなる。

 

 

それに、*今度*だったらボク、今消えれないじゃん…何で今度なんだろう。

 

 

 

「 ……もう、夜6時半よ?遅いから家に帰ったら? 」

 

 

『 あー…うん、そうだね……またね、ルカ 』

 

 

「 ……えぇ、また今度、よろしくね♪ 」

 

 

『 ……、 』

 

 

ボクはuntitledを止めると光に身を包まれながら現実へと戻って行った。

 

 

「 …… 」

 

 


 

 

『 セカイの果て? 』

 

 

「 うん、瑞希と絵名が探しに行ってた 」

 

 

「 は、果て…とか、あるのかな 」

 

 

レンは不安そうに話す。


 

「 ま、迷子になったら怖いよ…大丈夫、なのかな、? 」

 

 

『 …絵名と瑞希なら、大丈夫だと思う 』

 

 

「 そ、そうだよね… 」

 

 

ミクはぼんやりと遠くを見詰める。

 

 

『 ……ミク、? 』

 

 

「 あ…ごめん、ぼーっとしてた 」

 

 

「 か、考え事…? 」

 

 

「 ……そうかも、しれない。  」

 

 

 

『 …やっぱり、瑞希の事? 』

 

 

「 ……うん、 」

「 最近セカイに新しい物が増えたから 」

 

 

「 あ、新しい物って…? 」

 

 

「 ……湖の扉の近くに、あるの。 」

「 …ルカとメイコとカイトには見せたけど、2人には見せてなかったよね 」

 

 

『 うん、見てない 』

 

 

「 …じゃあ、付いてきて 」

 

 

私とレンはミクに付いていく。

 

 

 

『 ……え、コレって… 』

 

 

「 え、ぁ、何で…、? 」

 

 

「 …瑞希の想いの変化だと思う、 」

 

 

ミクは少し下を俯きながら私達に 其れ を見せた。 

 

 

 


静 か な セ カ イ へ 消 え て い く

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