テラーノベル
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⚠️モブ×🍍描写あり 暴力表現あり
地雷の方、純粋さんはバックしてください。
🍍さん主人公です。
ちょっと普段とテイスト違うお話が書きたかった。
「愛は世界を救う」
「愛の力は無限」
どれもこれも馬鹿馬鹿しい。愛なんてものはそんな素晴らしいものじゃない。
だって、こんなに愛されている俺が苦しいはずがないから。
「わあ!こんなに?おじさん、ありがとね♡」
「いいんだよ♡またシようね?♡」
帰っていく男に俺はひらひらと手を振る。
……行ったか。
手の中のお金をパラパラとめくる。
10、20……30万円。結構溜まってきたな。
「う゛、痛え…」
ふいに腰に激痛が走る。
…はぁ、いつまで続けりゃいいんだ。こんなこと。
「…ただいま」
「てめえ何やってた!」
玄関にバチン!と乾いた音が響く。
遅れてじくじくとした痛みが頬にやってくる。
……めんど。
「いいか?これは愛なんだよ。全部お前のためを思って…」
父さんがまた何か言っている。酒の匂いがぷうんと漂う。
「俺、寝るから退いて」
そんなことよりもう眠気が限界だ。
明日学校あるし寝ないと…。
が、父さんは目をつり上げた。
「は?お前反省してねえだろ!」
俺の言葉はどうやら父さんの癪に障ったらしい。再び拳が飛んできた。
愛ってなんなんだろうか。
援助相手の「愛してる」の言葉。体を重ね合うこと。拳を振るうこと。
愛は痛くて苦しくて気持ち悪い。
「愛はお金で買えない」?
愛なんかより金のほうがよっぽど大事だろう。金がないと死んじまう。
愛のために死ぬ、だとか。俺には全く以て理解不能だ。
援助相手との行為だって父さんが酒に溶かした金を稼ぐために始めた。…いつか貯めた金で家を出るためでもあるが。
援助相手との行為は正直好きじゃない。でも人々はあんな行為で愛を確かめ合うらしい。
いっつも激しくされて痛みしか残らないというのに。仕方なく気持ちいいよ、と言ってはいるが。
父親の殴るのも愛が故らしい。本当馬鹿げてる。
「おはよ」
教室に入るといるまがいた。
「はよ〜」
手を振り、席につく。腰痛……。
「なぁ、今日クレープ屋行かん?」
いるまが立ち上がりスマホを見せる。
画面にはニューオープン!の文字。
最近駅前に出来たらしいクレープ屋だ。
めっちゃ美味そう…!
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…でも、今日援助相手と会う約束してたんだよな。
「悪ぃ、今日予定あってさ」
「あ〜そか。じゃあ、また今度いこうぜ」
少々申し訳なさを感じる。
…でもいるまとクレープ屋行くの楽しみかも。
学校だけは好きだった。
ダチはあんまり多いほうではないけどいるまとくだらない話して笑って…。
それだけで充分。
……だから絶対気づかれたくなかった。
「なつ、何してんの」
聞き覚えのある声が背中から刺さる。
ピシ、と表情が凍りつくのを感じた。
お前にだけはバレたくなかったのに。
「ん?お友達?」
隣の援助相手…森川さんは俺の気も知らないでにこにことしている。
俺の顔は多分酷く真っ青だった。
振り返りたくない。
「人違いじゃない?それより、早く行こ!」
咄嗟に明るい声色で繕う。
早くこの場から離れたかった。
「おい、待てよ!」
ぐい、と腕を引かれる。
なんで止めるんだよ。頼むからほっといてよ。
「っ!」
バシ!
いるまの手をはたいて俺は逃げ出した。
一瞬だけ見えたいるまの顔。酷く悲しそうな表情をしてた。
あーあ、いるまにも失望されちゃったなあ。
「ぐすっ……うっ……」
自室の枕に顔をうずめる。
……ほんと、最悪だ。
ずっとあの時のいるまの表情が頭から離れない。
ピンポーン
チャイムが鳴る。宅配便か?
目元を拭ってベッドから起き上がった。
「は、」
モニターに映っていたのはいるまだった。
光で影になっており、どんな表情なのかはわからない。
……なんで。
その時、俺のスマホが震えた。
画面を開けると『なつ、頼む。出てくれ』の文字。
モニターを見ると少しだけいるまの表情が見えた。
祈るような縋るような、そんな表情。
どうする?
でも、いるまとちゃんと話せるの今しかないかもしれない。
俺は震える足で玄関向かった。
ガチャ
扉を開けると、いるまがいた。
いるまも俺が出てくると思っていなかったのか目を見開いた。
…やっぱ怖いな、話すの。
でもきっと今しかないから。
「……入って」
覚悟を決めよう。
前編『アイ?¿』
ー完ー
夜分遅くにすみません。突然いるなつが書きたくなりすぎてて書いてました。それで一旦途中まで書けたから出しちゃいます。ヤバいですね、今こさらんとらんいるで一本ずつ書きたいのがあるんですよ…。書きたい欲が止まらん…!
後編ちょい遅れるかもしれないけどよろしくお願いしますm(_ _)m
コメント
3件
読み終えたよ…😭✨ るまさん、重くて繊細なテーマなのにすごく引き込まれた…! 「愛は痛くて苦しくて気持ち悪い」ってなつが感じてるのが胸に刺さる😢 そんななかで“いるま”だけは特別な存在で、バレたくなくて逃げ出したシーン、ほんと切なかった…。「祈るような縋るような表情」で訪ねてきてくれたの、この先どうなるのか気になりすぎる! 後編楽しみにしてるよ🌸💕