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「わっ、ちょぉッ何!?」
戸惑いの声を上げるナギの声ごと飲み込むかのように、後ろ手で鍵をかけるとそのまま唇を重ね合わせる。
「ン……ぅ……っ」
「……っ」
何度も角度を変え、貪るように口付けを交わす。
ナギの柔らかい舌を吸い上げると、甘い吐息が鼻腔を掠めた。
「ぁ……ぅん……」
歯列をなぞるとビクリと身体を震わせ、すがりつく様に腕を回してくる。
「……はぁ……っ、……いきなり何すんだ!」
息継ぎの為に一旦離すと、とろんと蕩けた表情を浮かべたナギがキッと睨んできた。
「ごめんね? 君があまりにも可愛い事を言うから……僕の方が色々我慢できなくなっちゃった」
手を引いて自身の昂ぶりに触れさせるとナギがぎょっとしたように目を見開き息を呑むのがわかった。
「ここなら、声出さなきゃ誰にもバレないよ?」
そのまま手を掴んで自身に擦りつけながら耳元で甘く囁いてやると、みるみるうちに頬が真っ赤に染まっていく。
「……なッ、何言ってんの!? そんなのダメに決まってるじゃん!」
なんて言いつつ、手を離そうとしないのは一体どういうつもりなのだろうか。
「この間の夜、|好《よ》かったんでしょう? 凄く気持ちよさそうに喘いで、感じまくってさ……」
「っ、ぁ……言わないでってば……」
恥ずかしそうに視線を泳がせながらも、抵抗してこないのはやはり嫌ではないと言うことだろう。
「ほら、こうしてあげると……」
「んん……っ」
ズボンの上からやんわりと握ってやれば、切なげな声を上げてふるりと震える。
「嫌だって言ってる割に、腰浮かせて……えっちだね。僕、そういう子嫌いじゃないよ」
喉でククッと笑いながら、行為を思い浮かばせるような動きで膝の裏に手を差し込み持ち上げてやる。
ズボン越しに昂ぶりを押し付けて軽く揺すってやれば、既に芯を持ち始めていた彼のそこは徐々に硬度を増していく。
「はぁ……っ、……あぅ、だ、だめ……そんなに腰押し付けないでよ……」
「どうして? シたくて堪らなくなるから?」
「っ、違うし!」
「本当に?」
ナギの耳にふっと息を吹きかけて、そのまま耳の中をぞろりと舐める。首筋から胸元にかけて指先を走らせれば、堪えきれないとばかりにナギの口から熱いため息が零れた。
「いいね。その顔……。本当は期待しているんじゃないの?」
「し、してないっ……ほんとに止めてってば……誰か来ちゃ……」
「大丈夫。君が声を出さなきゃバレないよ」
言いながらドアに押し付け唇を塞いだ。
逃れられないように片手で後頭部を押さえつけ、体を密着させる。
「や、待っ……んんっ!」
強引に彼の口内に侵入し、舌先に触れ逃げる舌を追いかけて吸い上げると鼻から抜けるような吐息が漏れた。
それが余計に興奮を煽り、舌先で歯列をなぞり、上顎を刺激する。
舌の裏まで舐め上げ、最後に下唇を食むようにして離すと二人の唾液が糸を引いてぷつりと切れた。
「……っ、せめて服脱いでいい? 替えが無かったら困るし……。逃げないから」
はぁ、と艶のある息を吐きナギが汗でしっとりと濡れた前髪を掻き上げる。
「そんなの後にしなよ。君のココも凄いことになってるし。今更だろ?」
湿り気を帯び始めた下半身はすっかり形を成していて苦しそうだ。
ベルトのバックルを外して前を寛げてやり直接握り込んで上下に扱いてやるとナギの身体が面白いくらいに跳ね上がった。
「やっ、ちょっどこ触ってんだよ!」
抗議の声を無視して触れれば軽く扱いただけで先端からは蜜が溢れ出してきて、滑りが良くなり淫猥な水音が狭い個室の中に響き渡る。
「こんなにしておいてよく言うね。気持ち良いんでしょ?」
「ち、違っ! あっ、あ……駄目だって……っ」
「何が違うの? ほら、僕の手の中でビクビク脈打って今にもイきそうじゃないか。なんだかんだ言ってこの状況に興奮してるんだろう?」
耳元で囁くと首筋に鳥肌が立ち、更に硬く張り詰めていくのが手に取るようにわかった。
「あー、すっごいエロい。このまま一回イッとくかい?」
親指で鈴口をグリッと刺激すると一際高い声が上がる。
「やだ、ほんとに止めてってば……! っう、や、もう出る……っ!出ちゃうっ」
切羽詰まった声で懇願する彼の視線にぞくぞくとした快感を覚える。
「我慢しないで出しちゃいなよ」
耳の穴に舌を這わせながら指先に力を込めて強く擦り上げると、彼の体が弓のように反り返った。その拍子にシャワーのコックを強くひねったらしく冷たい水が二人の頭上から降り注ぐ。
「冷たっ!」
慌ててコックを捻るが時すでに遅し。お湯に変わるまでにはしばらく時間がかかりそうだ。
「はぁ……。あーぁ、結局びしょ濡れだよ……」
濡れてしまったシャツを脱ぎ捨てながら思わず溜め息をつく。湯の奔流を頭から浴びて服もパンツも全てずぶ濡れになってしまった。
「それはこっちのセリフ! 俺、ヤだって言ったじゃん」
恨めしげに見つめてくる瞳は涙で潤んでいる。頬も紅潮していてまるで情事の最中のような表情で言われても説得力が無い。
「ごめんごめん。つい君が可愛くて意地悪したくなったんだよ。でもまさか本当にイクとは思わなかったけど」
「~~ッ、誰のせいだと!!」
真っ赤な顔で睨み付けてくる彼に苦笑しながら濡れた前髪を掻き上げ、蓮は額に触れるだけのキスを落とした。
「そうだな、可愛い事言って煽ってくる君が悪い」
「アンタの可愛いの基準がわかんないよ! って言うか……こんなとこでしようとするなんてほんっと、信じらん無い」
そっぽを向いて不貞腐れた様子のナギを見て思わず吹き出す。
「そんな拗ねるなって。本気で嫌なら鍵を開けて出ていく事も出来たはずだ。それをしないで自分もソノ気になってたのに、人のせいにするんだ」
「そ、それは……っ!! だって……」
口籠もり俯いたナギの顎を掴み上向かせ今にも唇が触れ合いそうな距離で囁く。
「本当は、こう言うシチュエーションが大好きなんだろ? この間もバスの中だったし。変態はどっちだろうな?」
「ぅ……っ、違くて……あれはその……」
「何が違うんだ? バスの中で、声が出せない状況に興奮して俺の上で自分から腰振ってたくせに今更純情ぶるなよ」
耳元でわざと思い出させるように囁けば、ナギの顔が見る間に赤く染まっていく。
「そ、そんな言い方しなくたって良いじゃん!」
「僕は事実しか言ってない」
「……っ!」
「それとも、また虐められたいの?」
「ちが……っ」
否定の言葉を紡ごうとする唇を塞いで深く口付ける。
歯列をなぞり上顎を舐め上げて舌先を絡めて吸い上げる。
何度も角度を変えて貪るように唇を重ね、呼吸すらままならないほどに責め立てた。