テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#spl実況者
あずさ

2,047
2,872
コメント
3件
うおおおおおおおおおおおおおお投稿感謝!供給感謝!ありがとうございます。可哀想なましゅーさんが一番可愛い。自傷バレ書いてくださる方本当に貴重すぎて、語彙力が飛びました。ありがとうございます、ありがとうございます・・・・・・
こんにちは、寺島あおいです🌷 第6話、読み終わりました…。すごく、苦しかったです。主人公が一人でカッターを手にする夜のシーン、特に「痛みが心地よい」という感覚の描写が生々しくて、胸がぎゅっとなりました。そして最後、寝ぼけたりうくんに見つかるあの瞬間の絶望感…「詰んだ」という言葉が重く響きます。 でも、りうくんがそばにいてくれること、主人公の髪を乾かしてあげる優しさもあって、その対比がまた切ないですね。次の話がどうなるのか、気になって仕方ないです…。こほうさん、心に残るお話をありがとうございます。
途方もないような道をあるいて、やっと自宅に着いた。いつもは自分を唯一守ってくれる隠れ家のようなものだが、【りうくん】が来たことでその隠れ家としての機能は働かない。
憂鬱なことをずっと考えていても仕方がないので、なんとか【りうくん】との添い寝だけは回避できないか考える。俺がソファ、いや【りうくん】がソファだな。それでいいだろう。
「えーなんかめっちゃ片付いてて癪だわ 」
「文句しか出ないやん」
「えてか風呂借りていい?あと服も」
「下着どうすんの?」
「うーん…」
何から何まで先のことを考えなさすぎだ。帰れよお前。
「うーん、【ましゅー】の下着借りるのはちょっと…」
「いや俺だって嫌だわ」
なんでこいつは選ぶ側だと思っているんだ。
「帰れば?」
「いやだよ」
「うわ頑固」
こっちだって隠してはいるがさっさと死にたいんだよ。こんな軽いノリでほんとに思っているのかとは思われそうだが。それともわかっててきたのか?
「どっかで買ってきたら?」
「あー空いてる店あるから買ってくるわー。お風呂入れといてー」
「はいはい」
俺はお前の妻かお母さんか?と言いたいところだが、【りうくん】にリスカがバレて大量の冷や汗をかいて、その後外に出て風に当たったため、身体がすごく冷えていた。とにかく早く風呂に入りたかったため疲れた身体を動かして準備をした。
お風呂から上がったらいつものようにスキンケアとドライヤーをする。いつもは家の中は暖かいため半袖で過ごしているが、今回は【りうくん】が来ているためそんな肌を曝け出すような格好はできない。仕方がなくクローゼットの奥底に眠っていた長袖を取り出す。暑いし、下は太ももだけだから少し長めの短パンのようなものを履く。
身支度が終わってリビングに行くと【りうくん】が帰ってきていた。買ってきたものは下着とコーラ。安定のチョイスだな。
「あ、ただいまー」
「おかえり。風呂先入ったから入っていいよ。」
「はーい」
返事をして風呂場に消えてゆく。適応するのが早いのか、それともただ単に図々しいだけなのか。
疲れたな、すごく。心身的負担を過度に感じた後に疲れる身体を動かして無理やり風呂に入ったから本当に疲れた。
うん…疲れたんだ。疲れた、疲れた。苦しい。とにかく息苦しい。
【りうくん 】はゆっくりお風呂に浸かっている。今なら、してもバレないんじゃないか。リスクはあるが、今は自分を少し甘やかしたい。数時間前にこのことについて説教されたばかりだが、自分のためだ。
「【ましゅー】!」
「!?」
「上がったらマリパしたい!セットしといてー!」
びっくりした。本当に。自分が考えていたことがバレて呼びかけられたのかと思った。
「りょーかい」と適当返事をして自室に向かう。
自室にたどり着いたら、手慣れたようにカッターで足を切る。風呂上がりにしたケアで潤った肌はいつもより切りやすかった。いつもはカッターを切り進めている時に引っかかったような感覚がするが、今はスーッと刃がめりこむ。切ったあとは白い真皮が見えて、その中から血が溢れてくる。血が抜けることによって、不安感も自然と自分の中から抜けるような感覚がする。
血が止まった後は傷の溝のふちの皮膚が、少しピンク色に血色感を宿して膨れ上がって腫れていた。ところどころ紫色になっているところもあるが、それもいつも通りだ。
【りうくん】が上がってくる前に全てを終わらせてスッキリした気分でリビングに戻って、【りうくん】が風呂から上がるのをマリパを準備して待つ。
するとすぐ、髪が濡れたままの【りうくん】が風呂からでてきた。ドライヤーはコンセントを引き抜かずに使っていいようにセットしといたのだが。
「ドライヤーしないの?」
「別に良くね?早くマリパしたいし。あとめんどくさい」
めんどくさいを後付け風に言っているが、そっちが本音だろう。仕方がない。
「おいで、乾かすから」
「えーだるいー」
「やるのりうくんじゃないんだからいいでしょ」
不満そうな顔をしているりうくんをソファに座らせ、ドライヤーをリビングに持ってきて後ろから乾かしてあげる。本当に俺はお母さんなのか?と思うが、風邪をひかれてもいやなので仕方がなく乾かす。
案外人の髪を乾かすのは悪くない。普段手入れもあまりしていなさそうなのに【りうくん】の髪は腹が立つほどにサラサラだ。乾かしていて手ぐしが通りやすい。髪の一本一本が細く、繊細で思ったより速く乾いた。
「ありがとー」
「綺麗な髪なんだからもっと丁寧に扱いなよ」
「だってめんどくさいんだもん」
本当に子供のように口を尖らせている。
「てか早くマリパしたーい」
「セットしといた」
「ありがとー、てか何回も本体BANされてんのにマリパあるんだw」
「うるさいよ」
「はぁ!?このCPU俺からしかコイン奪わないじゃん!!」
「がちで嬉しいww」
「おいふざけんな!」
まだ体力が有り余っているのか。若いっていいな。一応同年代だけど、若さを感じる。
「はーあ、負けた」
「CPUに負けるの結構うざいな」
「萎えるわマジで」
「あーもう寝よ?疲れたわ」
「【りうくん】って疲れるんだ」
「当たり前でしょ」
疲れているのかダラダラとした足踏みで寝室へ向かう【りうくん】
「え、まじで一緒に寝んの?」
「それも当たり前でしょ」
「いやおかしいでしょまじで。大人しくソファで寝てろよ」
「はぁ?客人をソファで寝かせる気?」
「勝手に来ただけでしょ」
嫌がっても足を止めない【りうくん】。もうこうなったらこちらが折れるしかないと諦め自分も【りうくん】を追いかけるように寝室に向かう。
ガチャと自分の部屋のように扉を開け、部屋の明かりをつけベットの位置を確認し、躊躇なくダイブ。ガキだ。
「うーん…眠たくなってきた、……」
うつ伏せの体制からごろんと身体を動かし仰向けに体制を変える。
「【ましゅー】…電気消してぇ、」
ガキだ。うん。ガキというより小さい子供というのが正しいか。あるはずのない母性というか何というか、【りうくん】は慈愛の心を芽生えさせてくる。
言われた通り電気を消し、小さい子供の横に横たわる。小さい子供といっても体格は成長期に入った男子中学生くらいのでかさなので、ベットがとても狭く感じる。
かなり疲れていたのか、先ほどまで自分に呼びかけていた【りうくん】からは安定している寝息が聞こえた。
普段感じられない人の温もりと、友人から大事にされているという事実からひどい安心感を覚える反面、やましいことがバレてこれからどう接していけばいいのかという不安感とそれに伴う焦燥感が誤魔化しようがないくらい溢れ出す。
大切に思っていた友人だからこそ、このことを知られたくなかった。どんだけ信用していて、信用されていたとしても、こんなことしている人間のことなんて誰でも軽蔑する。考えていた最悪の事態よりはマシだったが、あの気まずい雰囲気は忘れられない。
【りうくん】は言っていた通りこの家に住み着くのだろうか。いや、それはないだろう。配信できないし。
【りうくん】に対しての感情を【りうくん】の真横で考えているのは何か複雑だ。けれど頭の中で考えるのが抑えられない、不安感と焦燥感が止まらない。眠れない、眠れない、
眠れない、、、?
気づいた。眠剤飲んでない。あー、やらかした。早く飲んでおけばよかった。そしたら早く寝付けてたのに。
重たい身体を起き上がらせて、ベットから立ち上がる。デエビゴは自室に置いてあるが、飲むためにキッチンに水をとりに行かないといけない。
暗い中目が覚めていたし、自室なので少し見える足元と自信の感覚を頼って机の上に置いていたデエビゴを手に取る。
ガチャと自室の扉を開け、水を取りに行く。
冷蔵庫からペットボトルに入った水を取り出し、デエビゴを水で流し込む。
そんなことをしていたら足音が聞こえてきた。あいつが起きたんだ。配信でもTwitterでも眠剤を使用していることについては何回も話しているから、飲んでいるところを見られたとて何も感じない。
「…起きたの?」
「ぅん、…いなかったから……」
こいつほんとに監視するつもりなのか。すこし隣から離れただけで探しにくるとは。そんなに危うい人間に見えているのか俺は。まあ当たり前か。
「…ねむいからはやくきて、」
「はいはい、」
すごく眠たそうなのに何とか意識を保っている【りうくん】が部屋に向かってとぼとぼと歩き出す。
【りうくん】も自分も、今日はすごく疲れたらしい。ほんとに疲労感が半端ない。でもデエビゴを飲まないと寝れないという事実が苦しい。デエビゴ飲んでも寝るのにかなり時間を催す時もあるし。
ベットについた【りうくん】はすぐにすーっすっーと寝息をたてる。羨ましくてたまらない。寝たいと思ったタイミングでベッドについてすぐ寝れたのは何年前だろうか。もう思い出せないくらい前だ。
あー、苦しい、苦しい。何でこんなに苦しいんだ。吐きそうなわけではないが、胸から込み上げてくる感情というか、なんというか、変なものが喉につっかかっている感覚がする。違和感がすごい。苦しい。
苦しい、苦しい苦しい。とにかくそれしか考えられない。苦しい。
【りうくん】はもう、完全に熟睡している。今なら起き上がっても気づかれないだろう。もうこれしかないんだ。
起こさないようゆっくり立ち上がり、足音を立てずに机に置いてあったカッターを探す。
暗くてもある程度のものの位置は把握していて、見えているかのようにカッターを手に取る。
今すぐ切りたい気持ちはあるが、【りうくん】がいる空間で切るのはなんというか、絶妙な申し訳なさがある。カッターをもって起こさないよう リビングに移動する。焦燥感と、起こしてしまわないかという不安で心臓の音がうるさくなる。
リビングのソファにだらしなく座り、右手に持っているカッターの刃をカチカチと鳴らして出す。履いていた短パンを少しめくり、すでに作った傷跡の横に刃を押し込む。もうこの行為にも慣れてしまった。刃を当ててゆっくり引く。その度にぢり、ちり、みたいな肌を切り裂く感覚がする。痛みに対する恐怖は微塵もなくなり、今はこの痛みが心地よい。切った後、傷を作ってから少し遅れて流れてくる血と傷口からじわじわと広がっていくような痛みに安心感を覚える。
安心してもなんだか少し物足りなくて、さらに傷を作る。だから一回の行為のたびに莫大な時間が消費される。こんな無意味な時間無くなれば他に活かせるのだろうな。とさらに無意味なことを考えながら傷を作る。
あー、あ……安心した。
そう思っていた時だった。
リビングと【りうくん】がいるはずの部屋を繋ぐ廊下の明かりが光る。
「【ましゅー】…また起きてたの、?」
寝ぼけている、!誤魔化せば、今傷を隠せば、切っていたことなんて気づかれない……!!
そう頭では考えられていても、精神的な焦りで身体が動かない。どうすればいいかもちゃんと理解しているのに、明るい光に照らされる【りうくん】がこちらに向かってきているのを見ていることしかできない。
「…【ましゅー】?」
「………なにやってんの」
あー、詰んだ