・捏造
・本家様 とはなんの関わりもありません
・寿武多め
・タケミチ嫌われ
・口調迷子、キャラ崩壊あり
今回は大寿目線のお話です。
大寿の口調をまだあまりわかっていないので、おかしくても大目に見てください…
設定としては、大寿は黒龍から抜けていないという形にさせていただきます。
1話を見られてない方は先に1話を見ることをおすすめします。
誤字、脱字などを見つけたら、コメントで教えていただけると有難いです。
大寿side
最近花垣に関する噂が後を絶たない。
「花垣武道は裏の人間と繋がっている」
「花垣武道は一般人にも手をあげている」
「花垣武道はいじめの主犯格」
など。
どれもこれもただの根も葉もないただの噂だ。
少し腹は立ったが、花垣自身も気にしていない感じだったから、スルーすることにした。
ある日、九井に呼ばれた。
内容としては、花垣の噂についてだった。
九井のことだから、噂を根絶やしにするだのと言い出すもんだと思っていた。
だが、現実は違った。
「大寿、花垣の噂のこと、もちろん知ってるよな?」
「、あぁ。」
全員してふざけやがって…と言おうとした瞬間
「だからあいつを黒龍から追放しようと思う。」
「、、は、?」
予想外の言葉に俺は唖然とした。
「おい、九井。お前まさか、あんな噂を信じるって言うのか?」
「はぁ?当たり前だろ。あいつの噂は日に日に増えていくし、証拠写真も出てくるしで、、。もう信じるしかねぇんだよ…!」
「あいつが本当にそんなことするやつだと思ってるのか…?」
正直、ふざけているとしか思わなかった。
「お前ら…特に乾、お前あいつから家事から救ってもらっただろ?」
「九井、お前も最愛の人を助けてもらったんじゃなかったか?」
「そんなやつが、あんなことをすると本当に思っているのか、?」
「それとこれは話が別だろ!!あいつはもう落ちぶれたんだよ!!」
「いい加減現実を見ろよ!!大寿!!!」
正直、あいつらと話していても埒があかなかった。
あいつらは花垣が悪いと信じきっている。
これ以上の話し合いは無駄だと決断した。
そのため、俺は東卍の元へ向かった。
今日はちょうど集会をしているはずだ。
あの武道大好き集団のことだ、今頃その噂にブチ切れているに違いない。
そう思ったのもつかの間。
俺は衝撃的なものを見た。
そう、花垣が1人、神社の前でボロボロのまま倒れていたのだ。
周りに誰一人としていない。
一体誰がこんなことを、、と思ったが、直ぐにわかった。
東卍の奴らだ、あいつらも九井の奴らと同じだったのだ。
揃いも揃って、助けて貰った恩を忘れたのか。
とりあえず、自然に目覚める気配はないから声をかけて起こすことにした。
「花垣、おい、起きろ花垣」
そうして声かけを続けていると、花垣は目を覚ました。
その後事情を聞いたり、一悶着起きたりしたが、無事花垣を家に連れてくることに成功した。
「おい花垣、さっさと手当するぞ」
『え、いや、こんぐらい大丈夫っすよ!!』
「ぁ゛あ??」
『あ、、えと、、、お願いします』
『それでいい』
手当のため、花垣の服をめくったが、出てくる出てくる傷の数々。
あいつらには本当に人の心がないのか?
自分のヒーローにここまでの仕打ちができるとは、とことん落ちぶれたもんだ。
手当を一通り終え、俺は1つの疑問が頭によぎった。
「お前、悔しくないのか?」
『え、あ、それは、、悔しくない、、と言えば嘘になります、、、』
「じゃあ、復讐とかするのか?」
『復讐は、、しません、、。復讐したらみんなの幸せな未来がなくなってしまう』
『せっかくここまで頑張ったんだから、最後自分の手で崩すようなことはしたくないっす』
『これは、きっと罰なんすよ、タイムリープなんかで、人の人生を好き勝手に変えた、俺への罰』
『だから俺は、甘んじて受けいれます』
目に涙を貯めながら、そんなことをほざく花垣に、俺は少し腹が立った。
「罰、だ?甘んじて受け入れる?」
「馬鹿みてぇなことをほざいてんじゃねぇ、なにが罰だ」
「お前は人の命を何回、何百回と救ってきている、なのになぜ罰を受ける必要がある?」
「そしてなぜお前は甘んじて受け入れようとする?」
「少しは抗えよ、お前は何も間違ったことをしちゃいねぇ」
「胸を張れ、自信をもて、俺は何も悪くないってな」
「そして怒れ、なんで俺がこんな目に合わなければならないのかって」
「なんでも俺が悪いで逃げようとすんじゃねぇ」
「怒れ、悔しがれ、泣け、感情を殺すな」
「お前は何も間違っていない、お前は何も悪くない」
初めはぽかんとしていた花垣だったが、堰を切ったように泣き始めた。
悔しい、なんで俺が、俺は何もしてない。
そんな花垣を見て、俺はそっと抱きしめることしか出来なかった。
『お、お見苦しい所をお見せしました、、』
「別に、お前が泣き虫なのは今に限ったことではないだろ?」
『う゛、、否めない、、』
「ふっ、さて落ち着いたか?」
『は、はい、、落ち着きました、、』
「それならいい、じゃあ今後の話を、と言いたいところだが、お前も疲れただろうからもう寝るか」
『え、!いや!俺はまだいけます!!』
「いけますってなんだよ、別に急がなくても時間ならある」
『で、でも、、』
埒が明かない気がした。
あいつは自分の意思をなかなか曲げねぇからな。
だからもう強硬手段に出た。
俺は花垣を持ち上げ、寝室まで持っていく。
『え、いや!俺歩けますよ!!』
「うるせぇ、暴れんな。怪我人は黙って運ばれとけ」
『うぅ、、』
なんやかんや言い合いながら無事運びきった。
ベッドはあいにく1つしかないから、ベッドに花垣を寝かし、俺はそばのソファで寝ることにした。
『大寿くん!このベッド大寿くんのなので大寿くんが使ってください!!』
『俺がソファで寝るので!!』
「うるせぇな、怪我人は黙って寝てろ、そんでこのソファも俺のだ、使っていいのは俺だけだ」
『じゃあ俺床で寝るので!!!』
「そうじゃねぇよ、、、」
いくら言ってもビービーうるせぇから次第に腹が立ってきた。
「おい花垣、横詰めろ」
『え、は?いや、普通に降りますよ!』
あれこれ言っている花垣を無視して、花垣を横に詰め、隣に入った。
『え、ちょ!!狭いでしょ!??俺出ますよ!!』
「うるせぇ、耳元で叫ぶな、黙って寝ろ」
『う、、で、でも、、』
「なんだ?文句でもあんのか?」
『いや、、その、、、』
『、近いのが照れるというか、、なんと言うか、、、』
『っ、』
暗さで顔は分からないが、その発言にはさすがにクるものがあった。
だが、ここで手を出す訳にもいかないため、ぐっと堪えた。
「変なこと気にしてねぇでさっさと寝ろ」
『うぅ、、はい、、、おやすみなさい、、』
「あぁ、おやすみ」
さすがの花垣も疲れていたのだろう。
しばらくすると、小さな寝息が聞こえてきた。
俺も目をつぶり、意識が遠のくのを待った。
『、っふ、ごめ、ごめ、なさい、、!』
ふと起きると花垣が魘されていた。
フラッシュバックでもしているのか、ずっと謝り続けている。
『ごめ、ごめ、、さい、、ゆるじ、、俺、、が、、』
「花垣、お前は何も悪くない。大丈夫だ。大丈夫。」
俺は上半身を起こし、花垣の背中を撫でた。
少しでも楽になるように、少しでも悪夢に開放されるように、、と
すると次第に呼吸が落ち着いてきた。
『あり、、と、、たいじゅ、、ん』
そう言い、規則正しい寝息を立てるようになった。
「花垣、お前のことは俺が絶対に助ける」
「お前が俺を助けてくれたようにな」
そう言い、花垣の額にキスを落とし眠りについた。
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途中で書き方変わってしまい申し訳ありません🙇🏻♀️՞
だいぶ空きがあったので、前と変わっているところがあるかもしれません。
終わり方バッドエンドとハッピーエンドどっちがいいですかね?
(2024/05/31 19:17:49)
3353文字
コメント
3件
うぁぁぁ最高ですぅ!!!バッドエンドがいいです!!!!