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カーテンコールの後日談
また新たな物語が始まりました
スポットライト
初恋、推し、憧れ。 そして、恋人を超えて嫁となった存在。 それが、人気俳優の暇 南月… いや、俺の嫁。 何度考えても、すごいことだと思う。 ずっと画面越しに見つめていた人が、今では同じ家に帰ってきて、同じベッドで眠って、こうして毎日一緒に暮らしている。
いまだに夢なんじゃないかと思う瞬間があるくらいだ。 現在、俺たちはふたりで同棲生活を送っている。
喧嘩も特になく、これといった大事件もなく、平凡で穏やかな毎日 ……まぁ、俺にとっては、なつが家にいてくれる時点で毎日が大事件みたいなものだけど。
「ただいまー…」
撮影を終えて帰宅した俺は、少し疲れた声でそう言いながら玄関のドアを開けた。
すると
「あっ、おかえり」
ぱたぱたぱたっ、と軽い足音が聞こえてくる。
玄関まで迎えに来てくれたのは、エプロン姿のなつだった。
超可愛い。 いや、待って… エプロン? 俺の嫁が? エプロン姿で? 俺を迎えに来てくれたの??? ……やばいなそれ
撮影の疲れが一瞬で吹き飛んだ。なんなら今、人生で一番元気かもしれない。
「…なつ、なにそれ」
「え? エプロン?」
「うん、見ればわかる」
「じゃあ聞かないでよぉ」
くすくす笑いながら、なつは自分のエプロンをつまんで見せてくる。
「ご飯作ってたの?」
「そ!いるま、今日帰るの遅いって言ってたから、先に作っとこうと思って」
「……っ ⸝⸝」
だめだ 好き。
いや、知ってる。自分でもびっくりするくらい好きなのは、もう何年も前から知ってる。
でも、こういう何気ない瞬間に、改めて実感させられるんだよな。 俺、ほんとにこの人と結婚したんだなぁ…って。
靴を脱ぎ終えて顔を上げると、なつが俺の目の前に立っていた。
そして、 ばっと 両腕を大きく広げた
「ん!」
え、 なに? なにそのポーズ。 可愛すぎない?
「……充電する?」
なつが、当たり前みたいに首を傾げた。
俺が仕事から帰ってきたとき、なつはよくこうして両腕を広げてくれる。
おかえりのハグ。
俺たちの間では、いつの間にかそれを充電と呼ぶようになっていた。 もちろん、断る理由なんてない。 というか、断る人間がいるならぜひ紹介してほしい。俺が全力で説得する。
「する」
即答。
次の瞬間、俺はなつをぎゅうっと抱きしめた。
「わっ!ふふっ…いるま力強いってぇ」
「……んー」
「んー、じゃないの」
「充電中」
「もぉ…」
呆れたような声。 でも、なつは俺の背中に腕を回して、ぽんぽんと優しく叩いてくれた。
(あぁ… 幸せ)
なつの体温も、シャンプーの匂いも、背中に回された腕も。 全部、俺だけのものだなんて。
「……なつ」
「ん?」
「大好き」
「…っ、な、なに急に ⸝⸝」
「いや、言いたくなったから」
「……俺も、好きだよ?⸝⸝」
少し照れた声が、胸元から聞こえてくる。 今日も俺の嫁が可愛い。 俺はもう少しだけ、この幸せな充電時間を延長することにした。
なつは結婚してからというもの、かなりデレが多くなった。 自分から抱きついてきたり、甘えてきたり、 結婚してからはそれに拍車がかかった気がする。
いや、気がするどころじゃない。 確実に増えた。 そして、こうやって帰宅後の充電タイムを満喫していると、もうひとつ、ある変化に気づく。 そろそろいいかな、と俺が腕の力を緩めて離れようとすると
「……」
ぎゅっ
「……ん?」
服の裾を、きゅっと握られる。 なつは何も言わない。 ただ、俺の服をつまんだまま、ちょっとだけ視線を逸らしている。
「なつ?」
「…なに」
#学生パロ
るな*
117
ゆぅあ
#ご本人様は関係ありません
KIKU🎧️
477
1,265
「まだ充電する?」
「…」
こくん。
小さく頷く
可愛い… いや、本当に
普段はあんなに堂々としていて、カメラの前では誰よりも輝いている人気俳優が、 家では俺が離れようとしただけで服の裾を握ってくる。 こんなの、好きにならない方が無理だろ。
しかも、レアな日には。
「……ん」
ぎゅうっ
なんと、なつの方からぎゅうっと抱きしめてくるのである。 俺の腰に腕を回して、胸元に顔を埋めて。 まるで、もう少しだけここにいたいとでも言うように。
……ああ、もう
「まだする…⸝⸝」
ぽそっと聞こえた声に、俺は思わず顔を覆いそうになった。
(可愛い…食べたい)
もちろん、そんなことを口に出したら、なつは真っ赤になって怒るだろう。
だから、今は我慢。 俺はなつを抱きしめ直し、その頭を優しく撫でた。
「…いいよ。好きなだけ充電して」
「……ん」
「俺も、まだこうしてたいし」
そう付け加えると、なつは俺の服を握る手に、ほんの少し力を込めた。
……あー、 だめだ。
今日も今日とて、俺の嫁が可愛すぎる。 この調子だと、いつまで経っても玄関から動けそうになる …まぁ、いっか… 夕飯のことは、もう少し後で考えよう。
「ご飯まだだから、お風呂入ってて」
「ん、分かった」
名残惜しいけれど、なつの言葉に従って腕を解く。 なつは俺から離れると、エプロンの紐を結び直し、再びキッチンに立った。 包丁を手に取って、鼻歌交じりに料理を再開する。
後ろ姿まで可愛いとか、どういうこと?
「いるまー、ちゃんとあったまってきてねー!」
「はーい」
俺は返事をして、浴室へと向かった。
さて。 ここで、みんなが気にしていることについて話そうと思う。
いや、みんなって誰だよ、という話ではあるけど。 たぶん、気になっている人は少なくないはずだ。 そう… 結婚したふたりは、どこまで進んでいるのか。
……あれだろ?
ことは済ませているのか、って話。
結論から言おう。
今のところ、キスしただけ。
うん
いや、だって 仕方ないだろ。 なつだぞ? 俺の初恋で、推しで、憧れで、長年ずっと好きだった人。 その人が今では俺の嫁になって、毎日同じ家で暮らしていて、しかも自分から抱きついてきたりするんだぞ? そんな状況で、俺が平常心を保てていると思うか?
無理に決まっている。
そりゃあ、キスだってした。
結婚してから何度か、ふたりきりのときに。
でも、そのたびになつは照れるし、俺だって内心ではとんでもないことになっている。
……いや、ほんとに。
キスをしたあと、なつが恥ずかしそうに目を逸らすのを見るだけで、俺はしばらく使い物にならなくなる。 そんな俺たちが、その先に進むなんて …まだ、想像しただけで頭がいっぱいになる。 別に、嫌なわけじゃない。 むしろ、好きだからこそ大切にしたい。 なつが安心できること。 なつが自分から望んでくれること。 何より、無理をしないこと。 それだけは、絶対に忘れたくない。
「……まぁ、ゆっくりでいいか」
誰に聞かせるでもなく呟いて、俺は浴室のドアを開けた。
焦る必要なんてない。
俺たちはもう夫婦なんだから。
これから先、何十年だって一緒にいられる。
「いるまー!お風呂出たら、ご飯できてると思う!」
浴室の外から聞こえてきた、なつの声。 それだけで、俺の口元は勝手に緩んでしまう。
「……はーい!」
だめだ… やっぱり俺、なつのことが好きすぎる
てな感じで番外編やっていこうと思います!
こちらサムネちゃん
コメント
7件
初コメ失礼します!! なぎさんの作品がちで好きです😭😭 カーテンコール見て、そこからなぎさんの事尊敬だったんですけど、がちで番外編まで作ってくれるとか神ですか?? なぎさんへの印象が尊敬から神に変わりそうなんです(?)これからも番外編見続けていきます😘 もちろんカーテンコールもリピ確定なので授業中でも作品見させて頂きます🫶🏻(え?
ほのぼの系めちゃ好きなんで嬉しいです!楽しみにしてます✨
これからもどうかこの物語を愛してあげてください