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太中集

1 - 第1話

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2024年09月09日

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死ネタです。


















朝は、小鳥の囀りで起きる。



太陽がぴかぴかとひかり、私たちを歓迎しているように見える。



めんどくさいな、私はそうおもいながらもむくりと立ち、ちゅうやがいる場所へ向かう。



ちゅうやはもういすに座っていて、でもまだ眠たいのか、ぼけーっとした目で空を見つめる。



「中也、おはよう。」



そういいながら私はちゅうやの頬にキスをし、二人分の朝ごはんを作る。



ベーコンにパン。それにサラダもプラスで付け、栄養をしっかりと考えて作る。



「中也、できたよ。」



そうわたしがいい、朝食をことりと置く。



「いただきます。」



ぱくりとひとくち食べる。うん。今日もいい感じだ。



ちゅうやはどうだろうと目をむけると相変わらずぼけっとしており、くすりと笑う。



「ふふ、まだ眠たいのかい?でも、朝はしっかり食べなよ。」



そういい私はちゅうやのパンにジャムを塗り、あーん。と食べさせてあげる。



ふふ、やっぱりお腹いっぱいか。



そう思い私は食器を下げ、ちゅうやの傍による。



「ねぇ、中也、そろそろ起きて。みーんな心配してるよ。私だって心配してる。」



「笑ってよ。ちゅうや、きみの太陽のような笑顔がまたみたいな。」



「ちゅうや、あいしてる。」



そう私はなんどもなんどもちゅうやに愛の言葉を囁いたが、うんともすんとも言わない。



わたし、ちゅうやのために色んなことしたよ。



色んな治癒系異能力者をあつめて、君をなおしてなおしてなおしてなおして。



いつかさ、目覚めてさ、おはよう。って言ってくれよ。



わたしはちゅうやの頬をなでる。



ちゅうやの壊れそうなほどにとうめいで、脆い脆い皮膚がとろけた。



嗚呼、もう限界だな。



わたしはそう悟りを開き、ちゅうやをいま、できる限りの力で抱きしめた。



だいすき。ちゅうや。来世はもっと、もっともっともーっと普通の世界で生きて、殺しなんかに手を染めずに、美味しい美味しいご飯を一緒に食べようね。







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