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「アリシアが攫(さら)われてからもう4日ですわね」
朝、レイモンドの寝室でロリーアはベットに寝たまま話しかけた。
大人っぽい部屋着姿のロリーアは隣に寝ているレイモンドを見つめる。
「何もしなくてよくて?」
「人質としてフェザー皇国に囚われていることを皇帝(父様)から聞いた」
「牢屋で鎖に繋がれ、家畜のように酷い食事を与えられていることだろう」
「僕達はただ“高みの見物”をしていればいいんだよ」
胸元が見え、ボタンが全て外された白いシャツ姿のレイモンドはロリーアの髪をふわふわと撫でる。
「そうね。アリシアのことなど考える必要はないわ」
ロリーアは馬鹿にしたように笑う。
「罪人が幸せになれるはずないもの」
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