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〇〇日?〇〇日……!?
ぁわ、あわわわっ、 〇〇月から〇〇日になってる、! 死んじゃ嫌だよぉ…泣 🐯くぅ〜んっ泣
ここは、ポートマフィアの牢屋だろうか、
薄暗く冷たい、、明かりは1つの蛍光灯だけだ
僕は、足と手に鎖をつけられ、宙にぶら下がっている
遠くから足音が聞こえた
トコトコトコ
だんだんこっちに近ずいてくる
鉄格子の間から覗く1つの影は、見覚えがあるものだった
中也 「敦、随分と辛そうだな」
敦 「中也さん」
中也 「今、手前の解放を条件に交渉をしに行ってきた」
敦 「、、、」
中也 「残念ながら不成立だった」
敦 「!?」
中也 「だから、まだ、、手前を出すことはできない」
敦 「そんな、、なんで、」
中也 「それは、探偵社の奴に言ってくれ」
敦 「中也さん、、僕は、もうここから出られないんですか?」
中也 「んなの交渉次第だ」
敦 「そうですよね、、、、」
中也 「随分と落ち着いてんな」
敦 「えっと、探偵社の皆が助けてくれると信じてるので、、」
中也 「あ〜、それは残念ながら無理だと思うぜ」
敦 「え、な、何でですか?」
中也 「あ〜?此処がポートマフィアの本拠地って事忘れたのか?」
敦 「そ、それは、」
中也 「あいつらだって馬鹿じゃねぇ、ここに来る事がどれほど危険かわかってんだろ」
敦 「そ、、」
中也 「それに、人質のお前を簡単に出すけられる所にやすやす置いとくと思ってんのか?」
中也さんの言葉に反論出来ない
探偵社が僕を助けるためにここへ来る可能性は低い
なら、僕は、、、
中也 「そろそろ俺は探偵社の所に行かなきゃならねぇ、」
敦 「あの、中也さん、探偵社はどうなるんですか?」
中也 「んなの、与謝野って奴以外は皆殺しだろ」
敦 「皆殺し?」
中也 「そうボスから命令が出だんだ」
敦 「、、、そんな事僕に教えて良いんですか?」
中也 「別に構いはしねぇよ」
中也 「聞いたぜ、敦 異能が使えなくなったんだろ」
敦 「それは、」
中也 「今、手前は一般人と同じ 」
中也 「一応、異能力を使えたらって事で様子を見に来させられちまったが、とんだ無駄足だったぜ」
敦 「、、、」
中也 「じゃあ、次俺が来るまで大人しくしとけよ」
敦 「、、、はい、」
中也さんは僕の言葉を聞くと、サッと後ろを向いて暗闇へと消えていってしまった
足音が無くなるまで神経を張りつめ、聞こえなくなった時、深く息を吐いた
フー という息の後、僕は、少しの笑みが零れる
何故なら、中也さんの話を聞いて脱出の糸口を掴んだからだ
それは何かと言うと、僕が異能を使えなくなったという認識になっている事
僕は寿命を使えば少し異能を使える
この牢も壊すことができる
ただ、、それは、僕の寿命があればの話だ
今にでも切れそう寿命を縮める行為は控えたいところ
だが、ここで異能を使わないという決断をするほど、僕は落ちぶれてはいない
今は、探偵社との戦争のためにここには、芥川や中也さん、等の幹部は出払われてるはず、
だから今が絶好のタイミングだと言うことだ
僕は少し待ってから左手を虎化させ、すぐに牢を突き破る
ボコッバキッ という音の後、鉄格子はいとも簡単に折れた
僕は安堵して、すぐに外への脱出口を探す
ここは、地下室のようで、突き当たりには上に繋がる階段があった
そこの階段の死角になる壁に背中をくっつけ、チラッと階段の様子を伺う
そこには黒い服を着た2人の男が銃を持って、見張りをしているだけだった
この位なら、足を虎化すれば簡単に逃げ出せる
僕は、左手の虎化を止めて、両足に異能力を発動させる
床に少し力を入れて蹴り飛ばせば、あっという間に階段を通り抜けれた
僕は、その勢いのまま、曲がり角を何ヶ所か曲がる
次の階段が見えた
僕は一気に駆け上がる
先程いた階より黒服が多い
僕は、構わずに進む
窓から見るにここは1階のようだ
安心したのもつかの間、外の警備の多さに驚く
流石、ポートマフィアだ
僕は、1階から出るのを諦め2階の階段を探す
2階から飛び降り黒服を飛び越えた方が幾分か安全だと思ったからだ
少し、さ迷ってから2階の階段を見つけた
ダダダっと駆け上がると階段の近くに小さい窓があるのを見つけた
その窓をガラッと開け、身を乗り出す
冷たい風が吹く、今は雨が降っているようだ
湿った空気は、独特の匂いを僕の鼻に届ける
嫌な空気だ
そんな事を考えていると、バンという音が広がった
周りを見渡すと、近くの壁に穴が開いているのを見つける
どうやら、見つかってしまったようだ
その音を皮切りに銃声が広がる
僕は、弾を避けつつ窓から飛び降りる
足や手から血が流れる
ズキっと言う痛みが襲うが、僕は何とか地面に着地し、裏路地に逃げる
何人かは、僕を追ってきているようだが、虎化した足に追いつける者は居なかったようだ
数分走り続けた所に古びた廃墟を見つけ、そこで休憩をする事にした
僕は、壁に背中を預け、ずるりと座り込む
思ったより傷が酷いようで僕の辿った道には血が点々としている
僕の身体は動かない
少し、休むか、、、いや、ダメだ、
今、探偵社の皆が闘っているのに僕が休むことはできない
まだ、治りかけてない足で、ゆっくりと立つ
ハァーハァー、という、荒い息遣いが耳に響く
それを、僕は、無視して、また探偵社のみんなの元へと走る
冷たい雨は、豪雨へと変わり、僕の体温をだんだんと奪っていった
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敦の寿命 残り〇〇日