『大学合格しました!🎉春から東京です!』
「ゆづちゃん?どうしたの?」
「ううん、なんでもない」
「あ、佐々木くんのストーリー見たの?いいよね〜東京。私も行きたかったな〜」
「だね。」
好きな人は、春から東京。
「すんません!ボールありがとうございます!ちょっと飛ばしすぎちゃって…」
「あ、大丈夫です、転がってきただけなので…」
「次からは気をつけるんで!」
野球部の彼は、とてもやさしい人だ。
勇気が出なくて話しかけることもできなくて、さよならも言えないくらい遠く離れた存在で。
東京ってどのくらい遠いんだっけ。
東京で可愛くてオシャレな彼女とかできるのかな。
もう会えないんだな。
もっとはやく頑張っておけばって、そんなのわかってた。
きみが知らない人になっても私は変わらずやってくよ。
それはとてもかなしくてつらくて、さみしいけど。
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