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目を覚ますと、そこは知らない和室だった。
お!起きたのかテメー!」
「早く紅に伝えに行くぞコノヤロー!」
目の前には着物を着た双子の女の子がいた
寝汗でしっとりとした寝間着が気持ち悪い。
そもそも、ここはどこなのだろうか?
手もあの時のように燃えたりしていない、やはり幻覚だったのだろうか?
ぐるぐると疑問を頭の中にめぐらせていると
目の前に大男が現れた。
「やっと起きやがったか、体調は?」
知らない男に知らない女の子知らない部屋、俺は困惑していた。
「誰だ、あんた…」
「俺は新門紅丸だ、お前の名前は?」
「煌……火口煌…」
知らぬ間に声は震えていた、なんて他人事のように思いながらも名前を答える。
こんな問答の中でも薄暗い部屋の中でユラユラと蝋燭は揺れる。
「なァ……お前、いつからあそこにいた?」
いつから、いつから?…気がついたらでは無いだろうか。
物心ついた時から、あの閉鎖的な空間に閉じ込められていた。