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「わからない」「年齢は?」「知らない」
「はァ……?」「俺は生贄だから、わからない。」
あの閉鎖的な空間では村から1人生贄を捧げることで焔ビトにはならないと信仰されていた。
しかし、そんな平穏は直ぐに崩れさる。
「生贄だからわからねぇだと?」
「年に1人の生贄を捧げると焔ビトにはならないって言い伝えで今回が俺だった。」
「なんだと?…本当に言ってんのか?」
紅丸は顔を顰めながらも煌の目を見た。
見たところまだ小学生くらいだろうか
こんな年端もいかない子供が生贄?訳が分からない。
それにしても今までの生贄はどうなっていたのか、紅丸は聞いた。
「今までの生贄はどうなってんだ?」
「生きたまま山の頂上に手枷をつけられて捨てられた。」
流石の紅丸も絶句した、こんな歳の子ども達が生贄なんて頭がおかしいとしか思えなかった。