こんばんは。せなです!
本編の前に読んで欲しいことがあります!
あ、やっぱマジで長いので本編読んでからでも全然いいんですけど、内容は見てほしいです!
わたしイラスト+短編集?雑談?みたいな部屋を作ろうと思っているんですけど、それに伴いここの更新をどうしようかなーって思っていまして。
まあ、それに伴いって言うか……やはり本人様たちの目に付くのが良くないので。今のところは本当にごくたまーにリクエストが来た時だけ更新するかな?って感じです。自主的に更新することは無いかな?おそらく。センシティブな作品を書くのは良くないのかな……って思って。
イラスト部屋の方では基本健全だと思ってください。
あとBL的表現についてです。これは……イラスト部屋でもなくなるかもしれないです。でもわたし、正直言うとMtkさんみたいな方が愛されているのが好きなのは変わらないので……そういうのを意識しなくても、そういう気持ちがなくても滲み出る気がしていて……。悩みです。悩んでます。
伝えたいことはこんな感じです。いきなりで申し訳ございません。
あ、ちなみにこのお話は去月18日に投稿しようとしてたやつです……笑
推敲する時間がなくて今日投稿します。このあと数話あたためてたお話があるので、それをまとめて投稿したいと思います。
あとみなさんの意見も知りたいので、どう思うか教えて欲しいです……!あとおそらくここはフォロワー様限定にすると思います。
消すかどうかは迷っています。気が変わらなければ今月は公開していると思いますけど。
今後ともせなをよろしくお願いします……!
では本編へどうぞ!
(挿絵の最初の2枚、絵柄がめっちゃ変わってます。最近かきなおしたので)
Mtk side
「あ”ー……疲れたあ〜……」
「ねー。今日はいつも以上に忙しかった……」
「ほんっとーにね。明日ってどんなスケジュールだったっけ」
「明日?えっと……明日はねー、なんもないっぽい」
「マジ?じゃあ涼ちゃんも呼んでみんなでゲームでもしない?」
「いいねそれ」
「涼ちゃんにLINE送っとこ〜」
今日はスケジュールがつめつめの日で、いつもに増して疲れた。ちょうど重い足を引きずって帰ってきたところだ。
「涼ちゃん行くって。何時からがいいかな」
「昼前とかでいいんじゃない?」
「たしかに。せっかくだしみんなでお昼ご飯も食べよ」
明日に期待を膨らませつつ、玄関で靴を脱ぐ。
そのままふたりで手を洗うために洗面所へと向かった。
「ふあ……ねむ〜。お風呂入って歯磨きしたらもう寝ちゃおうかな。お腹すいてないし」
「えー?」
ぎゅっ
突如、先に手を洗い終えた若井に後ろから抱きつかれる。
……なんだか嫌な予感がする。気のせい?
「そんなの勿体ないでしょ」
そういいながら、僕の首もとに顔を埋めてくる。
ぐりぐりと顔を押し付けられたかと思ったら、突然、ぬめっとした感覚に襲われた。
「え、なに……?」
「エネルギー補給」
「はあ?」
「今日はいろいろ頑張ったんだからさ、俺にご褒美くれても良くない?」
すー……はー……
失礼だけど、なんだか気味が悪い。
甘えているようで、 なにか企んでるのでは無いのか?
「っ、マジで何……」
「あーいい匂い……」
「ぅわ……っ!?や、やめろ、人の匂いを嗅ぐな!」
「えなんで?良いじゃん」
「せ、せめてお風呂入らせて……」
「やだよー元貴お風呂長いし。いい匂いしてんだからいいだろ」
だべりながらさわさわと耳をいじられる。
僕が耳が弱いということを知ってか知らずか、初めて行為をした日から若井はよく僕の耳を触るようになった。
「……っ、それやめてっ。……ってか僕疲れてるしやんないよ?若井もそうでしょ?」
「うん。疲れてる」
「じゃ、あ……やめてよ」
いつの間にか服の中に手が入れられていて、するすると蛇が這うように僕の身体をまさぐってくる。
「いや無理」
ぐいっ
若井の方を無理矢理向かせられたかと思うと、強引に唇を合わせてきた。
数回の軽いキスの後に、舌をねじ込まれる。
歯列をねっとりとなぞられ、嫌でもピクピクと反応をしてしまう。
それを見てか、舌の動きはどんどんとエスカレートしていった。
それに加え、つー……っと若井の細長い指が胸あたりをつたう。
直接的な部分に刺激は与えられないままなので、もどかしい。
ちゅ、ちゅぷ、ぢゅ〜っ♡
「は、……はふ、ちゅぅ……、ん、ぅ……♡」
僕も負けじと対抗する。
すりすりと舌同士を合わせると、甘い快感が脳を蝕んだ。
舌の付け根をぢゅ、と吸われ、唐突な鋭い刺激に涙が零れてしまう。
「ん”……っ、んん”ッ、は、ふ……、ぅ、♡」
長いキスのせいでうまく頭に酸素が回ってこなくて、ぼうっとする。
そろそろ離して欲しいので若井の胸をたたくが、なかなか辞めてくれない。
酸素が欲しい。
早く若井を満足させるためにこっちからも積極的に舌を合わせているけど、若井はさらに激しく舌を合わせてくるから結局また僕が涙をこぼす羽目になる。
ぴちゃぴちゃとする水の音までもが僕の脳を犯してきて、まだキスだけなのにどうにかなってしまいそうだ。
Wki side
目の前のかわいい恋人がはふはふと必死に息をしながら舌を合わせてくる。
さっきからぽすぽすと胸あたりをたたかれているが、力が抜けてしまっているのか弱すぎて最初は気が付かなかった。
元貴が時々漏らす扇情的な声に、俺の色欲がどんどんと掻き立てられる。
ぷは……っ
ようやく唇を解放してあげると、元貴は俺に倒れ込んできた。はあはあと肩で息をしている。
「し、しぬ……、は、はふ……、いつも、長すぎんだよ……っ!」
「ごめんごめん。ねえ、こっち向いて」
元貴のからだの向きを変え、俺と向き合うかたちにする。
「……」
元貴は涙を孕んだ目で睨んでくるが、それは俺にとって煽り材料でしかない。
「……♡」
切れてしまいそうな理性をなんとかして耐え、元貴のくちびるに再びくちづける。
まだ息が整っていないのか、はあはあと口で息をしていたところに無理矢理舌をねじ込んだ。
「!?……っま、て……は、ぁ……っ♡」
ぢゅ……っ、ちゅう、ちゅぱ……
舌で口内全体を愛撫する。
何かをする度にビクビクと反応してしまう元貴がなんとも愛おしい。
元貴の後頭部を掴み、より深くくちづけた。
ぷは……、
「ねえ、鏡みて」
「……?」
「めっちゃエロい顔してる」
「っ!バカ!……お前のせいだから」
顔を赤らめながらきゃんきゃんと何か言い続ける元貴を無視して、慣れた手つきで服をぬがせる。
「ねえっ、ここでやるの!?」
「だめ?」
「だめにきまってるでしょ!せめてする前にお風呂入らせてよ」
「……そ」
ボタンを外す手を止める。
「じゃ、入ってきて。俺待ってるから」
「……え」
「?入りたいんでしょ?」
「え……でも、若井は……、一緒に入らないの……?」
「いつも一緒に入ろーって言うと嫌がるでしょ」
「で、でも……」
元貴が俺に近づいた方と思うと、既に限界まで張り詰めた俺のものに触れる。
「ここ……苦しいでしょ?ぃ、いれたい……でしょ?さっきもお風呂長いからいやって言ってたじゃん、」
「んー、まあね。でも元貴のためなら待つよ」
「それともなに?いれてほしい?笑」
「……!ばっ……、も、もーいいからっ、でてけっ!」
バタン……
俺としてはすこーしちょっかいを出しただけだったのが、元貴に洗面所を追い出されてしまった。
さっき元貴が言っていた通り、正直苦しいし今すぐに元貴のことを犯したい。
待つのは苦痛だ。
でも、
「出来上がった状態で放置されて更にしたくなってしまう元貴」
を見てみたいな、と思った。
きっと、今も俺のことを考えているんだろうな。
俺とこの後する事を想像してドキドキしてしまっているんだろうな。
そう考えると、こちらまで余計にムラムラしてきてしまった。
とりあえず行為のための用意をしておこうと思い、リビングへ向かった。
Mtk side
「……」
てっきりこのまま本番にいくものだと思っていた。
そうでなくても、若井があの状況で中断するだなんて思ってもみなかった。
無理矢理一緒にお風呂に入ってきて、色んなことをされると思っていたのに……。
別に期待していたわけじゃないけど。
でも、さっきのえっちなキスのせいで身体は完全にモードに入ってしまっている。
「はやくでよ……」
素早く身体を洗い、後ろの洗浄を端的に済ませ、軽くドライヤーをしてからお風呂場をあとにする。
替えの服を持ってくるのを忘れてしまったので、仕方なくバスローブに身を包み足早に自分の部屋へと向かった。とにかく早く触って欲しい。
疲れているから、と最初はあんなに嫌がっていたのに。自分でもおかしく思う。
適当に下着を取り、パジャマをみにつける。この部屋に若井の姿は見当たらない。
……僕がお風呂から出た瞬間にでも襲ってくると思ったんだけどな。だから、僕の部屋にいると思ったのに……。
なんだか今日は思考が読めない。
実はそこまで期待していなかった?でも仕掛けてきたのはあっちだし。
色々な思いが頭の中をぐるぐると巡る。
若井の部屋をちらっと覗いてみると、僕をこんなんにした張本人がそこにいた。
「わかい……」
「あ、元貴。随分と早いね」
「そんなのどーでもいいから……ね、はやくしよ……っ」
「んー……俺もお風呂入ってくるからその後ね」
「は……!?」
自分から僕をその気にさせておいて、放置するだなんて。
「っ、ぼくは気にしないから……ねぇ、はやく……、」
「俺が入りたいの。俺だって待ってたでしょ?元貴も待っててよ」
「ぅ……わかいが、先に……シよっていってきたのに……」
「……そんなに我慢できない?」
ニヤニヤと含みのある笑いを向けてくる。
「別にそんなんじゃないし……、は、入ってくるならはやかしてよねっ、……」
「なるべく早くあがるねー」
欲しいものが与えられなくてもどかしさにずっと震えている僕と違って、若井はなんだか余裕そうでムカつく。
「ん……、」
触れられていないにも関わらず、期待から布越しに主張している自分のものを見て、思わず手が伸びる。
「っあ、……、」
軽く触れただけなのにとぷとぷと汁が溢れてきた。
(なんでこんなこと……今日は気分じゃなかったのに)
キスをしただけでこんなになるだなんて思ってもみなかった。
「たりない……っ」
服を脱ぎ、先走りを潤滑剤にして後孔に指を挿入する。
「ぁ……、んん、」
ぐちょぐちょと指を一心不乱に動かして自信のいいところに触れようとするが、自分ではなかなか難しくてさらにもどかしくなる一方だ。
今日は疲れが溜まっているのだから早く寝るべき。
そう頭ではわかっているのに、手の動きはますます激しくなっていく。
「ぁ……ぅ、も、っと……、ほしい、」
初めて身体を重ねた日のことを思い出す。
いつの間にか指の本数は増えていて、先走りの量も増していた。
今、若井に見られたら……?
今すぐ辞めるべきなのだろうけど、まてをくらっているせいで正常な思考に到れない。
「わか、ぃ……っ」
「呼んだ?」
「……!、!?」
ほら。見られてしまったじゃないか。
今から抱き潰されちゃうのかな。それともお仕置でもされちゃうのかな。
どちらにせよ、認めたくは無いが期待してしまっている自分がいた。
「わかい……、」
「最初は嫌がってたのに……俺がお風呂入ってる間、我慢できなくて自分でしてたの?」
核心を突かれる。
あまりの羞恥になみだが滲むが、若井の言葉に言い返せるわけもなかった。
そもそもそんな余裕はなくなっていたわけで。
「もうとろっとろじゃん」
挿入したままだった指をちゅぽんっと抜かれる。
「もういれていいよね」
「も、はやく……」
持ち前の羞恥心もどこかに行ってしまったようで、本音が飛び出す。
若井が今すぐにでも欲しい。早く僕を満たして欲しい。
どちゅんっ、♡
「────ッ!♡」
「は、きつ……っ、あれ、イっちゃった?」
唐突に挿入されたため、脳の処理が追いつかない。待ちわび、焦がれていた身体に強い快楽が染み込んでくる。
「────ッ♡こんな、きゅぅ、にぃ……ッ♡こんな、ァ……っ♡」
「これは別腹だから」
「バカ……ッ、じゃないのっ、♡」
「はあ……かわいー……♡元貴はほんっと素直じゃないよね」
しばらく先程の余韻が続く。
しかし、そこからの新たな刺激が与えられることは無かった。
「……っ、♡、?」
「……♡」
不思議に思って若井を見上げる。
……あ、これ、なにか企んでる時の顔だ。
目が合ったかと思うと、顔中に軽いキスをされる。
だが、それ以上のことはやはり何もしてこない。
「……なんで、うごかないの」
早く刺激が欲しくて、恥を忍んでそう尋ねる。
若井はその言葉を待ってましたとでもいうように微笑み、口を開いた。
「だって疲れてるんでしょ?動いたらもっと疲れちゃうじゃん」
……
まさか自分で言ったことが仇となって帰ってくるとは……。
その通りではあるけど、今はそんなことを気にしてなんていられない。
「ど、どうでもいいから早く動いてよ……っ」
「んー……」
「は、はやく……して……ょ……っ、」
「そんなにいうなら自分で動いたら?」
どさっ
「!?」
急に体制が変わる。
繋がったまま動いたせいで、ナカに入っていたものが一気に抜けたからまた達してしまった。
「ほら」
いわゆる、騎乗位。
「ぅ、あ……ッ♡」
恥ずかしいから嫌だ、という思いが片隅にあるが、今は脳の代わりに身体が勝手に判断をしてしまうようになっていた。
若井の限界まで張りつめたものを自分の後孔にあてがう。
ずぷ……♡
そのままゆっくりと腰をさげて、若井のものを飲み込んでいく。
「あぁ……ッ♡、ン……っ」
にちにちとナカに若井のものが侵入してくる。
「は……、ぁ……ッ♡」
すこしきつくて動きを止める。
「……」
はあはあと息を整えているときだった。
ばちゅんッ♡
「おッ、ぁ、────ッ、!?♡♡♡♡」
手が滑って体制を崩してしまった。
そのまま一気にナカにものがわってはいってきて、急な重量感と会館に全身が戦いた。
「……っ♡俺の、全部入ったじゃん……♡」
若井もすこしキツそうな顔をしている。急にキツくしまったナカに包まれたからだろうか。
「えらいね……♡」
今、褒められた……?
「あっ、♡ぼく、えらいっ?♡」
「うん、偉いよ♡」
褒められた嬉しさと快感の欲しさに、さらにそれらを追い求めて腰を上下に動かす。
「ぁ、お……ッ、♡、は、ぁっ♡」
ゆるゆると動くだけなのに、ピリピリと快感がはしる。
「ねえ。自分のいいところ避けてるでしょ」
若井に腰を掴まれる。
「元貴の好きなところ……いいところは、ここでしょ?ほら、ちゃんとしなきゃ」
ばちゅっ♡とちゅんっ♡
「お、ッ、♡〜〜〜〜ッ!?きゅ、に────ッ♡」
ゴリゴリと前立腺を抉られる。
あまりの快楽に、視界がスパークした。
ぴゅっ♡ぴゅる〜♡
さっきからずっとイっていてなにがなんだかわからない。
「は……っ、もうでるものもなくなっちゃった?」
「ぁっ♡、や、ァッ、♡、ぉ、ぁっ……♡」
もう答える余裕もない。せいぜい声にならない音をあげるだけ。
「でも大丈夫だよね。元貴はメスイキも潮ふきもできるんだから、さッ♡」
ぐぽんっ♡
「────ッ!!!!♡♡♡♡」
身体から聞こえるはずのない音が聞こえる。
初夜の時もいれられた、結腸ってやつ……?
ここにいれられると次の日とかの後処理が大変なんだから勘弁してよね。
そんなことをぼんやりと思うが、意識が朦朧としていて反抗しようとしてもできなかった。
ぷしゃぁぁっ♡
間髪をいれずに透明な液体が吹き出す。
自分で動けば?と言われたはずなのに、いつの間にかもう若井の言いなりになってしまっている。
奥を突かれる度に汚い声を上げ、潮を吹いて絶頂をする。
「お、お〜ッ、!?♡ァ、ああっ♡」
「喘ぎ声うるさ……ッ♡」
僕はボーカルなのに。こんな汚い喘ぎ声を同じバンドのメンバーである恋人に晒している。
「ふ、ぅ……ッ♡」
今更だけど、声を聞かれまいと必死に唇を噛んで抑える。
「……ッ、は、ぁ……っ、え、なんで声我慢してんの、」
「……っ、ん、ぅう……っ、♡、ふ……ッ」
「元貴のかわいい声、聞かせてよ」
必死にふるふると首を振る。
「ふーん……」
ぱちゅんっ、どちゅっ!
「っ、♡ぁ、ふ……、ん、んん……っ♡」
ピストンがさらに激しくなって、声を抑えているからよけいに息が苦しくなる。
ぷしゃっ♡
さっきから絶頂もとまらない。
「……あ、?……ぅ、ん……、っ、♡」
酸欠でしにそうなのに、有り得ないほどに気持ちがいい。
「ぁ、おぁ……ッ♡」
気づいたらまた声が漏れていて、もうどうにでもなれとおもった。
もう前からは潮すらも出ない。メスイキ状態。
もともとない体力も完全になくなってきまい、前に倒れ込んだ。
「かわいいよっ、もとき……っ♡」
「は、ぅ……?♡ぁ、あッ♡」
「もときッ、ナカにだすからね……ッ!受け止めてよ……、ちゃんと、孕めよ……」
「んぉっ、♡、ぁ、あ────ッ♡」
「……ッ、イく……っ、!」
どぴゅっ、ぴゅるる〜ッ♡
ナカにあたたかいものが広がる。
幸福感と引替えに、意識が遠のいていった。
ちゅんちゅん……
「ん……」
外で鳥が鳴いている。腰の痛みさえなければ優雅な朝。
……なんか違和感。
腰とか喉じゃなくて……なんか……
ばさっ
何となく嫌だったが裸のままの自分を見てみる。
あのあと若井も疲れ切っていたようで、後処理はされていなかった。あたりが濡れに濡れている。
昨日の痴態を思い出して泣きそうになるが、もっと衝撃的なものを見てしまった。
「……!?……は、!?……え!?」
若井のもの、まだナカに入ってんだけど……!?
一気に顔が熱くなる。
「ばっ、おいバカ!起きろ!」
「いって!……ん?おはよもとき……」
「うわっ、動くな!」
「?」
突然若井が動くから、ナカをきゅぅ、と締め付けてしまった。
「っ!?え……」
若井も状況が読めていない。
「お前……入れっぱなしで寝たの……?」
「あー……ごめん。疲れててそのままねたから……」
「あ、そ……早く抜いて」
呆れよりも羞恥がくる
「い、今からとかは……いてっ」
馬鹿なことを抜かす若井を蹴飛ばす。
「まあ痛くないけど……いや待ってなぐんないでごめん」
ピンポーン
「あれ?なんか頼んでた?」
「いや……」
「元貴ー!若井ー!」
「……あっ!」
そうだ。今日、涼ちゃんがくるんだった。
急いで適当な服をきて、玄関に行く。
「ごめんね涼ちゃん!さっあがってー」
「うん!お邪魔しまーす」
(僕涼ちゃんと話してるから若井はシーツとかなんかどうにかしといて。とりあえずでいいから)
(任せろ)
アイコンタクトで連携を取り合う。不安は残るが。
そして、そのままリビングに案内した。
「涼ちゃん何飲む?」
「んーなんかジュース」
「適当だなぁ」
飲み物をとって、リビングに戻る。
「ねぇ、元貴……これ……」
「うん?」
涼ちゃんが指さす先には、大人向けの玩具が散乱していた。
僕がこんなものを使ったり買ったりした覚えは無い。
「……」
「元貴ー、涼ちゃんー、なんのゲームするか決めた?」
「あ、若井」
「……あっ、」
若井もそれを見つけたらしく、逃げようとするところを捕まえる。
「なにやってんのバカ」
「ご、ごめん……」
「あー……大丈夫、僕は気にしないよ!もしかして途中だった?だったらごめんね……。あっ今からふたりでしてきても……」
「いや、ごめん。やめて」
「これ以上俺たちを追い詰めないでくれ……」
……無意識って怖いんだな。つくづくそう感じた。
ちなみに、そのあと1週間、僕は若井の口を聞いてやらなかった。
コメント
7件
最高すぎます 、 泣 どうしたらこんなに最高になるのかなぁと思うほどです!泣
せなさんの絵からしか得られない栄養があるので残して欲しいです!
せなさんの作品大好きなので続けていただきたい!!でも無理がないように!!今回も最高です✨