コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私の名前は、アリサ。
とある田舎町で、雑貨屋さんを経営している普通の女の子です。
今日はお店の営業日なのですが、朝から変なお客さまがやってきました。
そのお客さまとは――
「おはようございます、アリサちゃん!」
元気よく挨拶をしながら、店の扉を開けてきたのは――
金髪碧眼の少女でした。
年齢は十四歳ぐらいでしょうか? 顔立ちは非常に整っていて、まるでフランス人形のようです。
背中には、木で作られた大きな杖を背負っています。
この少女こそ――先ほど紹介した『とある田舎町』に住む、魔法使い見習いであるアリサの親友にして幼馴染みの――
『リリアナ=アルスター』でした。
リリアナは店内に入ると、そのまま一直線にカウンターまで歩いてきて、私の目の前に立ち止まります。
そしてなぜか、満面の笑みを浮かべながら口を開きました。
「もうおしまいだよ!」
「ああ、わかってるよ」
「これで全部終わりだ」
「あと少しなんだ……」
「こんなことのためにやったんじゃねえぞ!」
「わかってる」
「俺はこんなことがやりたかったのか?」
「わかってるさ」
「俺の人生ってなんだったんだろうなぁ」
「ああ、わかってたさ」
「本当にお前らみんなクズ野郎どもばっかりだな」
「ああ、わかってる」
「今さら後悔しても遅いぜ」
「ああ、わかってる」
「おまえには失望した」
「ああ、わかってる」