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放課後の約束
ある日の放課後。
「ベリアン先輩!」
ふうかが廊下から駆け寄ってきた。
「どうしました?」
「今日、一緒に帰りませんか?」
「私と、ですか?」
「はい!」
ふうかが嬉しそうに笑う。
ベリアンは一瞬だけ言葉を失った。
「……もちろんです」
二人は並んで校門を出た。
「今日の授業、大変でしたね」
「ふうかさんもお疲れさまでした」
「先輩って、いつも丁寧ですよね」
「そうですか?」
「はい。だから話してると落ち着きます」
その言葉に、ベリアンは少しだけ頬を緩めた。
「……私も、ふうかさんと話す時間は好きですよ」
「え?」
「いえ……なんでもありません」
「今、好きって言いました?」
ふうかが聞き返す。
「……聞き間違いではないでしょうか」
ベリアンは穏やかに笑った。
けれど、その耳はほんの少し赤くなっていた。
コメント
1件
さくらさん、第3話拝読しました! 「今、好きって言いました?」「聞き間違いではないでしょうか」からの耳が赤くなってるベリアン先輩…堪らないですね。普段は丁寧で落ち着いている先輩の、ほんの少しだけ本音が漏れて照れる瞬間。こういう「静かな温度差」がすごく好きです。 二人が並んで歩く放課後の空気感が丁寧で、読んでいてこちらまで穏やかな気持ちになりました。ふうかさんが「先輩と話すと落ち着く」って言うのも納得。次も楽しみにしています!